「最早その存在はお笑いの域に達している」雷神 RAIJIN 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
最早その存在はお笑いの域に達している
最早その存在自体が“お笑い”の域に達して来た感のあるスティーブン・セガール。
今回は、俺の見間違いでなければ脚本まで担当。
映画は子供時代のトラウマを抱えるはみ出し刑事にセガール。
まさかこの男の子が将来のセガール?
嘘だ〜。
気を取り直し行こう(笑)
はみ出し刑事だけに冒頭からはみ出しエピソードが!
簡単に犯人を挙げるセガール。
酷い本だな〜。だれか止めろよ(笑)
更に酒場での格闘・銃撃戦へ。
出た!今ではセガールの代名詞。カメラに向かっての猫パンチのオンパレード(苦笑)
大体アクションスターで在りながら、正面のアップ以外は明らかに全てスタンド・インと分かるアクションスターにあるまじき体たらく。
肥りすぎて動けないのならアクションスターの看板を素直に下ろせよな。全くもう片腹痛いわ(怒)
この時の銃撃戦と中盤の銃撃戦は、「お前の拳銃には銃弾がどれだけ詰まっているんだ…」状態。
(どちらも一回銃弾を詰め替えるが)
時々同じショットを何故か2度続ける編集は一体どうなんだろう?余り効果的とは言えない気がするが!
映画は宣伝で《セガールの『セブン』》と謳っているが、中身はFBIの女捜査官が加わる事で、更に『羊たちの沈黙』の要素をも取り込む貪欲さ。
難しい暗号もセガールに掛かれば…ほら、あっと言う間に犯人へと近付いてみせる。
ナイスご都合主義。もう好きな様にやってくれ(苦笑)
そして遂に犯人と対決。
その前に犯人が仕掛けたセガールへの罠は、何の成果も見せずセリフのみで終了。
バカ過ぎる内容!
そして、そして。自分にトラウマを与えた真の敵との対決へ。
ここまで執拗に過去のトラウマ映像を盛り込んで、観客に訴えて来たその想いをセガールお前はどう思っているのか?
何の感慨深い表情も見せずに終了。
あ、そうか!どうせ正面画面以外はスタンド・インだもんな(怒)
最後の最後唖然とさせるエ○ソ○ドが在り、思わず椅子から腰が砕け落ちる。
全くお前って奴は…。
(2009年2月14日銀座シネパトス2)