「邦画でも、面白いパート2ができるじゃないの!」ジェネラル・ルージュの凱旋 こもねこさんの映画レビュー(感想・評価)
邦画でも、面白いパート2ができるじゃないの!
前作の「チーム・バチスタ...」がそれほどでもなかったので、この続編、あんまり期待しないで見に行ったら、まあ面白い!。パート2がパート1よりデキがいい、のは洋画の専売特許かと思ってたけど、違いますねえ。やればできるのです。
この作品の一番の見どころは、無論、堺雅人の名演なのだが、その名演が医療現場の苦悩に裏打ちされてのもの、という点が本当の見どころ。つまり、物語の本筋である、救急医療の現実が的確に演出されているからこそ、この作品は前作とは違う命が吹き込まれた、好編に仕上がっている。もし救急医療だけをテーマにした映画ならば、陰々滅々としたものになるが、独特のキャラクターの堺雅人演じる医者を中心とした、病院内部をえぐるサスペンス物語に救急医療の現場を盛り込んだことで、観客には面白いものを見つつも医療現場の大変さを実感できる、というのは、なかなかの演出の妙だ。
もう少し、本当の悪の側のキャラがたっていれば、もっと面白くなっていたとは思うが、それはできるかもしれないパート3に期待したい。
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