劇場公開日 2009年3月7日

  • 予告編を見る

「シリーズの主役ふたりを半歩退かせた演出が光る」ジェネラル・ルージュの凱旋 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シリーズの主役ふたりを半歩退かせた演出が光る

2010年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

社会問題化している救急医療や、MRIなどによる死亡時画像診断の重要性の提唱など、目前の医療問題をとりあげつつ、ユーモアのある娯楽作品に仕上がっている。
血を見るのが嫌いでおっとりした窓際医師・田口と、高飛車だが切れ者役人・白鳥を演じる竹内結子と阿部寛の息は前作以上にぴったりで、真相を究明する過程が愉しい。
いっぽうで、このふたりに半歩退かせ、センター長の天才医師・速水を軸に据えた中村義洋監督の演出が光る。
クライマックスの全棟あげての救急患者受け入れのシーンも臨場感がある。そして、先を読んだ救急器材のストックに果敢に取り組んだ速水の行動力に、国の予算の使い方まで考えさせられる。
キーワードはチュッパチャップス。ラストは“ルージュ”の本当の意味が明かされソツがない。
前作を観た人は、お馴染みの顔も出てくる。

マスター@だんだん