「この夏一番のお祭り映画」アベンジャーズ ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
この夏一番のお祭り映画
この映画はアメコミ実写初心者には正直きついかもしれません。各ヒーローへの感情移入が難しいかもしれません。そういった点では不満に残る作品です。
とはいえ各キャラクターへの配慮や出し方がとても絶妙で、ヒーロー全員役割分担がしっかりして彼らのやり取りも笑いを誘います。これだけ個性的なヒーローたちを魅せる脚本のすごさには恐れ入ります。
ストーリーの中で一番気に入ったのは散り散りになったヒーローが再び団結することになったあの「きっかけ」です。まさかあの人がそんな重要な役割だとは想定外でしたが、彼らヒーローにとっては胸を打たれるシーンだったのでとても熱くなれる展開でした。
アクションシーンは個人的に想像通りの出来前でした。ヒーロー同士のコンビネーションアタックやハルクのスマッシュっぷりは見ていて大興奮。またキャプテンアメリカが市民をひた向きに援護、救助する姿はちょっとかっこいい。
豪華な俳優陣の演技も見ものです。特にコロコロ役者が変わるハルク、今回はマーク・ラファロさんでしたが今までの中で一番はまっていたと思います。映画「ゾディアック」のとき、できる限り感情的にならないような演技をしていたので今回のハルクでもそれが活かせていたと思います。
「アメイジング・スパイダーマン」、「ダークナイト ライジング」と三作続けて大作アメコミ実写映画が公開されましたが、なんだかんだでこの「アベンジャーズ」が個人的には一番よくできていました。
これぞザ・ハリウッド映画、だけど最高のヒーロー映画でもありました。
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