シェルブールの雨傘のレビュー・感想・評価
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全てをメロディアスに言う戦時中の恋愛物語
ジュヌヴィエーヴに扮するカトリーヌ・ドヌーヴの歌いながらの表情が凄い。音量をゼロにしてみればカトリーヌ・ドヌーヴが抜群の演技していることがわかる。
全ての登場人物が徹底的に普通に台詞を言わず、たとえ“ウィー”の一言であってもメロディアスに言う。BGMとの重ね方もユニークである。
ストーリーは上品な恋愛物語。
構成は三部のあとにエピローグで締めくくる。
兵役を除隊となって帰還したら結ばれてハッピーエンドというパターンではない。悲哀と妥協の末の幸福について描く作品で、戦時中は実際にこのようなケースも少なからずあったのだろう、などとロマンを感じる。
昔の作品はどこか新鮮
BSで録画視聴。
昔の作品はどこか新鮮。映像も然り。
カトリーヌ・ドヌーヴの若い頃を
見るのは逆に新鮮。
ストーリーはよくある恋愛ドラマ。
当時の時代背景も知る事が出来新鮮。
観て良かった。カトリーヌ・ドヌーヴが
これだけ美しいとは。
タイトルなし
おとぎ話(税金払えない暮らしぶりじゃないように見える)だがモヤモヤを残す。セリフにところどころメタ視線が入っているところがひねりがあって面白かった(オペラなんて歌ばっかりでつまんないからな〜♪って本人らがずっと歌っているところとか、恋で死ぬなんて映画だけだからね~♪つって映画の中の本人らは生き延びてるところとか)。
前半の眠気にグッと耐えて、最後まで観ましょう!
ミュージカル映画好きなので、名作は一通り見ておきたい…と思い挑戦しようと思っても毎度毎度序盤で睡魔に襲われてしまいずっと観れてなかった一本!!笑
後半の妊娠のくだりくらいからグッと掴まれて、なんだかんだですぐに2周目を観た!ラストの展開を知ってると、2人の甘いやり取りの一つ一つが、シェルブールでの何気ない生活の一つ一つが、かけがえのない刹那的な時間だったんだなとわかって切なくなる。
二周目をみる頃には甘い甘いフランス語も音楽もゆらりゆらりと流れ流れていく展開にも慣れて、心地よくなっていた!オープニングもとっても素敵!
あと、ララランドがオマージュした作品の1つというのはよく知ってたけど、プロットがほぼララランドのそれでびっくり!服や壁紙や家具の色がシーンシーンで統一されてたり、部の字幕だったり、共通点も多かった!
2人を切り裂いた要因が、夢か、戦争か、その違いくらいだったのかしら大きな違いは。
前半の甘い甘い流れからくる眠気にグッと耐えて、最後まで観れば!きっと観たことを後悔しないはず!
服や建物はカラフル、物語はシンプルな名作
母に勧められ鑑賞。
母が大絶賛していたので期待値が上がってしまっていたのか、個人的にはそこまで…
全てのセリフが歌になっているというかなり挑戦的な演出は、どうやって撮影しているのだろう…と興味を持った。(アテレコなのか?レミゼみたいに歌声まで撮影しているのか?)
回りくどくない、真っすぐなラブストーリーである点が見ていて気持ちよい。
嫌な気持ちになるような邪悪なキャラクターが登場しないところも良かった。
物語がさっぱりしているのはフランス映画の特徴かもしれない。
また全編通して、衣装や建物のカラフルさに惹かれる。(これもフランス映画の好きなところ)
今作は特にキャラクターの心情に合わせて服の色も変わっているのかなぁと考えながら観ていた。
好意・愛を感じさせる時はピンク、悲しい時は青、無気力?な時は無彩色など。
若い頃に観た時よりも、大人になってから観た時の方が感動した、と母は語っていたので、自分もさらに歳を重ねてから改めて鑑賞してみようと思う。
人生、なるようにしかならない
男は自動車修理工、恋人(カトリーヌ・ドヌーブ)は「シェルブールの雨傘」という傘屋で母を手伝っている。
男に召集令状がきてアルジェリアに行くことになり、出発前夜、二人は結ばれる。
傘屋の危機を救ってくれた宝石商の男が、妊娠している女に結婚を申し込む。
数年後、二人は出会うことになるのだが・・・。
全編、台詞はすべて歌、あのメロディが流れると自然と胸が熱くなる。
ミシェルルグランの名曲
ミシェルルグランのあの名曲からスタート。そして全編ミュージカル仕立ての本編へ。
カトリーヌドヌーヴ扮する16歳ジェヌヴィエーブエムリがブロンドをなびかせ恋人に駆け寄る。フランス映画の極地と言うかおしゃれだね。若きカトリーヌドヌーヴの歌声が軽やかで心地よいね。
『ロシュフォールの恋人たち』のジャック・ドゥミ監督ミュージカル映画...
『ロシュフォールの恋人たち』のジャック・ドゥミ監督ミュージカル映画ということで鑑賞。1950年代の明るい色のワンピースとヘアアクセサリーの衣装や雨傘店の内装がポップで華やかで可愛らしい。若きカトリーヌ・ドヌーヴが美しい。台詞が全編歌なので、比較的ゆっくり話されており、フランス語学習者の聞き取り練習としても良さそう。
悲しい物語に豊かな色彩が映える。
雨の中のカラフルな傘。
オープニングの映像の美しさに驚いた。
「さすが!フランス映画 !! 」と。
ミュージカルとして表現した恋愛映画は
一見とっつきにくく感じるかもしれないが
ミシェル・ルグランの楽曲と
キャストや美術がマッチし
なんとも言えないラストを迎える。
何十回も観た映画。
部屋で流しておくだけでもいい。
それだけでも満足する映画。
※
雨傘屋の娘
2023年3月12日
映画 #シェルブールの雨傘 (1963年)鑑賞
全編歌によって台詞が言われるミュージカル。なので、台詞は全て歌手による吹き替えらしい。面白い取り組み。
この映画は、#カトリーヌ・ドヌーヴ の美しさを実感する映画。晩年の貫禄のある風貌しか知らなかったので、美しさにびっくり
雨、傘、赤紙。
まるでマティスの「赤い部屋」「桃色のアトリエ」ばり。
どぎついピンクや緑の派手な壁紙に包まれて慎ましく暮らす母子。
デジタル・リマスター版です、ポップな色味がまずもって凄い。
タイトルロールでは、縦横に行き交う通行人たちを直線歩行で交差させています。
すべての会話は歌です。
なんとも実験的で意欲的な作風ではありませんか。
こんなに有名な映画なのに、今回が初めての鑑賞でした。
・・・・・・・・・・・・
「戦死した兄のために、兄嫁を娶って跡継ぎを残す風習」は世界各地にあります。
クラッシックなら「ひまわり」、
わりと新しくて「ロング・エンゲージメント」、
邦画では「一枚のハガキ」や”すずさん“など、 戦争に引き裂かれた男女の物語や、生き残って再会してしまったという残酷な結末は、こうやって庶民の暮らしを苛んで(さいなんで)きたのだと、
戦場のシーンは1カットも無くとも、これも戦争映画なのだと、
僕は思います。
幸せなの?とジュヌヴィエーヴ、
Oui,Très bien と強がるギイ。
そして現れたカサール。
《クリスマス》の晩の話なのです、
宝石商のカサールは身重のドヌーヴを妻に迎えました。
もちろん「誰が父親なのかは問わないで村娘マリヤを妻として迎えた大工のヨセフ=クリスマス物語」がモチーフですね。
貧しい村娘マリヤに捧げられた粗末な紙のティアラが、大きな指輪やミンクの黒いコートになります。
・・絶体絶命のジュヌヴィエーヴを救ってくれたカサールのハッピーエンドに、
傘もささずに雪に降られて再会する元恋人たちのガソリンスタンドでのシーン。
二つの人生、二つの選択。あれが重なるから、なおさら切ない。
軽いタッチを装いながら、これも反戦映画の雄だと思いました。
劇中、ジュヌヴィエーヴがたった一度だけ、撮影のカメラを真っ直ぐに直視しましたよね。
真っ赤な目で、こちらに悲しみを訴える17歳の娘の目を、DVDの電源を切ったあとも忘れることができません。
ドヌーヴの美しさとエレン・ファルナーの質素な質素な佇まいが印象的、拍子抜けするくらいシンプルなのにずっしり重い余韻を残す残す名作中の名作
ほぼ60年前の作品なので物語は拍子抜けするくらいにシンプル。ミュージカルですが踊りがほとんどないので登場人物がセリフ代わりに歌う世界観に慣れるのにちょっと時間がかかりましたが、当時20歳そこそこのカトリーヌ・ドヌーヴと主題曲の美しさがとにかく圧倒的。同じような物語を他の国で演出するともっとドラマティックかつ耽美的になると思いますが、右も左も判らないくらいに若い二人がアルジェリア戦争に引き裂かれ人生を狂わされる様をどちらにも寄り添うことなく突き放すように見つめる残酷さが終幕後に長い余韻を残します。
個人的にはジュヌヴィエーヴの恋人ギイの幼馴染で、甲斐甲斐しくギイの伯母エリーゼの世話をするマドレーヌを演じるエレン・ファルナーの質素な佇まいが印象的。挙式を終えたジュヌヴィエーヴを遠くから見送る姿に凛とした強かさを見ました。
あと冒頭のシェルブールの石畳を行き交う人々を真上から捉えたマスゲームのようなオープニングカットにもしてやられました。
抑揚を歌で煙に巻く
全編、ナチュラルに歌うから感覚バグる
主人公の心情が歌によりよく分からなくなるというイリュージョン
てか…こんなことある?!笑
カサール!いくら迷走中だからって16歳の女の子に一目惚れして一手に引き受けすぎ!怖いよ!
前半と後半で真逆すぎて予備知識無い私はあっけらかんと進む展開に口があんぐり乾燥した
それでいいのか…
ま、自分で選んだ道だからそれが運命なんだよなぁ
美しい
『シェルブールの雨傘』
ジャック・ドゥミ監督作品
ミシェル・ルグランが音楽を
担当したミュージカル映画。
今は、貫禄ありますが・・・
若くて 美しい
カトリーヌ・ドヌーヴの代表作。
全編音楽で (セリフが歌)
というのも 驚きでした。
何でも、歌は、別人の
吹替だそうです。
切なくて 美しい音楽は
説明いらずの名曲ですね。
他に、
洋服、壁紙、調度品等
とてもカラフルな配色も
ステキなのです。
「哀愁」「ひまわり」も
そうですが
戦争で引裂かれた恋人達が
別々の人生を歩む物語
数年後に 再会する
ラストのシーンが
悲し過ぎます。
カトリーヌ演じる
ジュヌヴィエーヴが
(噛みそうな名前ですが)
哀愁に満ちています。
人生ってこういうものだな〜
ストーリー的にはどうということのない映画のようだけれど、個人的に好きで大切に思っている映画。
娘の頃のウキウキ感や心の瑞々しさ、そして現実的選択をする大人になっていく切なさ。
そういったものが洒落た雰囲気で描かれていて、美しい音楽と相まって慰められ、暖かみも感じる。
ラストのGSでの再会。
こんな再会は、切なく、ぎこちない。
自分のことも人のことも、思うようにいかなかった過去。
人生ってこういうものだな〜
と、ただ、それだけ。
それだけの映画だけど、それでいい。
何年かぶりにみた。 若い頃見たときは、ハッピーエンドの映画だと思っ...
何年かぶりにみた。
若い頃見たときは、ハッピーエンドの映画だと思っていた。
時を経て見直してみたところ、果たしてこれはハッピーエンドだったのか?バッドエンドでは無いのか?
そう思えた。
非常に考えさせられる映画だったのか。
また時を経て見た時はどの様に思えるのが楽しみです。
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