シェルブールの雨傘のレビュー・感想・評価
全95件中、41~60件目を表示
とてもよかった
タイトルはずっと知っていたけど初めて見る。セリフが全部歌のミュージカルで変だけど楽しい。市井の人々のそれほど大層な話ではなく、むしろ地味な話なのに面白い。
金持ちの男が、カトリーヌ・ドヌープが妊娠しているのにそれでもかまわず結婚するので、本当に懐のでかい善人で驚いた。何かオチがあるのかとハラハラする。
明らかに傘屋は難しい商売で、借金を増やす前に畳むべきだとしか思えない。どう考えてもお母さんの介護をしていた娘さんの方が結婚相手としていいと思っていたので、展開にほっとする。
ラストシーンでは元カレと彼の子どもがすぐ目の前にいるのに、元カレが会わないのはちょっと寂しい。娘は事情を知っているのだろうか。
お母さんがプロポーズされるのだと思ってた!
愛は永遠か
こういう運命だったんだよ、、君とは、、
コロナ禍によりまだまだ昔の名作がリバイバル上映中でしたのでチョイス。
フランスの港町シェルプールにて工場で働く青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブの恋の物語。
全編ミュージカル(歌の様に台詞が進行)と甘ったるいフランス語で気を緩めると眠気が襲う為、ミュージカル慣れしていない人には根気と持久力が必要です。
傘屋の娘役のカトリーヌ・ドヌーブ、大変美人でいらっしゃる。晩年の姿の面影はあります。(特に横顔)
1957年の16歳から1963年の22歳までのジュリビエーブを演じているのだが、上手く変貌していると思う。
子供の件が上手いアクセントに。
ギイとの甘い恋、徴兵による切ない別れ、変貌する生活状況での決断、再会そしてこみ上げてくる想い。
バックで流れる曲に聞き覚えが、、かなり他で流れてますかね?
「傘のみで生計なりたつんかい⁉️」「叔母の遺産で楽にGS作れるんかい💦」とツッコミ所はありますが、1964年フランス製としては名作だと思いますよ😅
完璧な融合
フランス音楽界の巨星ミシェル・ルグランの没後1年/生誕88年特別企画にてデジタルリマスター版を劇場鑑賞。
言わずと知れた不朽の名作であれこれ語るまでもない。テレビでは何度か見ていましたが劇場の大スクリーンでは感動の度合いが全く違いました。名作ほど劇場で観るべきであると改めて実感。特にラストの名シーンは心が激しく揺さぶられて動揺し放心状態に陥りました。
カトリーヌ・ドヌーヴの冠をかぶる姿はまさに聖母マリアを彷彿させる女神のような美しさです。
ジャック・ドゥミ監督の演出、ミシェル・ルグランの音楽、カトリーヌ・ドヌーヴの美しさ、全てが完璧に融合した文句なしの最高傑作ミュージカル。
2020-87
フランスミュージカル映画の金字塔
ラ・ラ・ランドっぽい。
チョーラブラブな若いカップルが戦争によって引き裂かれて翻弄される話。
.
話の構成やら衣装やらがどことなくラ・ラ・ランドを彷彿とさせる。特に2人で将来結婚したらの夢を語り合うところなんて、あのラ・ラ・ランドの有名な2人のダンスシーンみたいで。
.
たぶんラ・ラ・ランドはこの映画を下敷きにして作ったんだろうな。
.
ラ・ラ・ランドと似てるって言うからわかると思うけど、もちろんこの後2人別れて別々の道を歩みます。なんだけど、あまりにも女側が酷すぎる。
.
別に死んだわけじゃないのに男が徴兵されてる間に別の金持ちと結婚して、さらに妊娠してた子供を勝手にその人と育てることにしちゃいます。せめて言ってからにしろよ。
.
もっと意味わかんないのは親。金持ちだからって理由で、長い付き合いの彼氏より出会ってすぐ結婚して欲しいって言ってくる男を信用するの?そんなすぐ告白してくる男のが信用できない。
.
いやあ、そんな女とじゃなくてほかの人と幸せになって正解だったと思うよ、うん。
.
本物の名作
名作と呼ばれる有名な映画はテーマ曲も有名だ。「太陽がいっぱい」「ドクトル・ジバゴ」「ブーベの恋人」などのテーマ曲はそれぞれの映画の代表的なシーンとセットになって心の奥に刻まれている。本作品のテーマ曲もまた、非常に有名である。主役ふたりの場面で何度も繰り返し歌われる。特に本作はすべての台詞が歌という徹底したミュージカルであり、鼻母音の多いフランス語の歌詞は、イタリア語のカンツォーネと違って声を張り上げることが出来ないから、互いに語りかけるような歌になる。そこがこの映画の魅力にもなっている。音楽を担当したミシェル・ルグランは天才だ。
歌唱を担当したダニエル・リカーリやジョゼ・バルテルなどの歌手の歌声も素晴らしく、演者の口の動きに完璧に合っている。デジタルではない時代の映画としてこれほどのクオリティを達成できたのは、ジャック・ドゥミ監督の類まれな才能というほかはない。
90分の短い映画だが、恋と戦争、お金と生活、信頼と裏切り、赦しと幸福など、人生の岐路で悩むテーマのすべてが盛り込まれている。半世紀以上を経た現在でも新しい感動がある。本物の名作はいつまでも名作である。
全てのセリフが歌っていうのはどうしても違和感が。だけどこれは個人的...
今夜は最高!
ずいぶん前、タモリの出演する日テレ系TV番組「今夜は最高!」でゲスト陣とこの『シェルブールの雨傘』とそっくりな短編ミュージカルをやっていたことを思い出します。音楽にも造詣の深いタモリだが、この短編ミュージカルに震えを覚えた。日常生活が歌だけになると、まるで別次元の代物になるのだ。「音楽は世界だ」などもう一度見たい番組をいっぱい作ってたんだなぁ~タモリ尊敬!
初めて見たのが子供の頃、深夜テレビで。当時でも画期的なミュージカルに圧倒され、体の震えが止まらなかったほど。いきなりビッグバンドジャズに乗せたメロディを歌うなんて凄すぎます!しかし、理解できなかった大人の愛を今になって気付く。
戦争、徴兵制によって引き裂かれる愛。いつの時代でも理不尽なものだ。しかもジュヌヴィエーブが手紙が少ないことによって次第にギイへの想いが薄らいで、写真を見なければ顔を思い出せないほどになっていた。恋人を想う心と大きくなるお腹とは決して比例しない。また、カサールという男も寛大なのか、よほどいい女性にめぐり合えなかったのか、まだ若いのに妊婦との結婚もかまわないほどジュヌヴィエーブを愛してしまった。
帰還してシェルブール傘店も売りに出されていたことのショックによって職場復帰しても荒れるギイ。そして育ての母の死が待っていた。マドレーヌ(エレン・ファルナー)の遠くからギイを見つめる姿に萌えそうな予感。絶対にドヌーヴよりもいい!プロポーズによって「ジャヌヴィエーヌを忘れられるの?」と、全てを受け入れる覚悟だった確固たる意志もいいし、それまで兄妹然として手を出さなかったのもいい。
立ち直ってガソリンスタンドを経営するギイ。そこへ久しぶりに故郷に帰ってきたジュヌヴィエーブ。会話も少なく、互いに幸せであることを確認する二人。自分の子を「あなたに似てるわ」言う彼女がなんとも言えない哀愁が感じられた。
地上波放送を有名作だからと録画して見てみた。冒頭からセンスがおしゃ...
フランス映画は色彩が美しく絵になる ミュージカル?とはまた違う最初...
全95件中、41~60件目を表示















