シェルブールの雨傘のレビュー・感想・評価
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抑揚を歌で煙に巻く
全編、ナチュラルに歌うから感覚バグる 主人公の心情が歌によりよく分からなくなるというイリュージョン てか…こんなことある?!笑 カサール!いくら迷走中だからって16歳の女の子に一目惚れして一手に引き受けすぎ!怖いよ! 前半と後半で真逆すぎて予備知識無い私はあっけらかんと進む展開に口があんぐり乾燥した それでいいのか… ま、自分で選んだ道だからそれが運命なんだよなぁ
美しい
『シェルブールの雨傘』 ジャック・ドゥミ監督作品 ミシェル・ルグランが音楽を 担当したミュージカル映画。 今は、貫禄ありますが・・・ 若くて 美しい カトリーヌ・ドヌーヴの代表作。 全編音楽で (セリフが歌) というのも 驚きでした。 何でも、歌は、別人の 吹替だそうです。 切なくて 美しい音楽は 説明いらずの名曲ですね。 他に、 洋服、壁紙、調度品等 とてもカラフルな配色も ステキなのです。 「哀愁」「ひまわり」も そうですが 戦争で引裂かれた恋人達が 別々の人生を歩む物語 数年後に 再会する ラストのシーンが 悲し過ぎます。 カトリーヌ演じる ジュヌヴィエーヴが (噛みそうな名前ですが) 哀愁に満ちています。
ほろ苦い結末
でもハイソなイメージのカトリーヌドヌーブだから、自動車工との恋は似合わないとも思ってたので、そういう点では納得。
当時の彼女は二十歳ぐらいで、その割に貫禄があるのでちょっと意外。
駅で別れるシーンで、列車が出て行くと彼女はすぐに帰ってしまうのが(名残惜しそうに見送らないので)意外だったのだが、これは結末を暗示していたのか、それともなんの意図もなかったのか、どうなんだろう。
人生ってこういうものだな〜
ストーリー的にはどうということのない映画のようだけれど、個人的に好きで大切に思っている映画。 娘の頃のウキウキ感や心の瑞々しさ、そして現実的選択をする大人になっていく切なさ。 そういったものが洒落た雰囲気で描かれていて、美しい音楽と相まって慰められ、暖かみも感じる。 ラストのGSでの再会。 こんな再会は、切なく、ぎこちない。 自分のことも人のことも、思うようにいかなかった過去。 人生ってこういうものだな〜 と、ただ、それだけ。 それだけの映画だけど、それでいい。
「選ばなかったほうの人生」の美しさ
「選ばなかったほうの人生」の美しさ、というものはあるのかもしれない、と。それは実現されなかったがゆえに、可能性が無限に広がっているから、美しく感じてしまうし、羨ましく思ったり、あのときこっちを選択していればって後悔したりもする。でも人間は贅沢だから、いつ、なにを選択しても同じことを思ってしまうんだろうなと。
すこし、ララランドの物語と似ているのかも。
ギイは別の女の人と結婚して幸せそうに暮らしていたけれど、ジュヌヴィエーヴはクリスマスも喪服だし、夫はともにいないし、幸せではないように見えた。ふたりのコントラストがさみしい。ふたりが子供が産まれたらつけようと約束していた、「男の子ならフランソワ、女の子ならフランソワーズ」がそれぞれの子供の名前そのままで、つらくなってしまった。ギイは新しい家族と幸せでも、ジュヌヴィエーヴとの想い出のほうも捨てきれなかったのだなあ、
ジュヌヴィエーヴがギイに最後に「幸せ?」って聞くのほんとうにつらい、相手の幸せを確認して別れて、映画の最後は、ギイの一家の幸せなシーンで終わる。ジュヌヴィエーヴの方の物語はわからない。彼女がどんな人生を送っていて、どんな気持ちでいるのか、映画では描かれなくて、見る方の想像力に委ねられている。解釈の余白を残した映画。
ヌーヴェルヴァーグの映画は音楽がいいよね、と思う。ミシェルルグランの音楽が物語に寄り添ってくれる。
ファッションで人物の気持ちを表現しているところも良かったな、お洋服も壁紙もインテリアもほんとうにかわいい、
何年かぶりにみた。 若い頃見たときは、ハッピーエンドの映画だと思っ...
何年かぶりにみた。 若い頃見たときは、ハッピーエンドの映画だと思っていた。 時を経て見直してみたところ、果たしてこれはハッピーエンドだったのか?バッドエンドでは無いのか? そう思えた。 非常に考えさせられる映画だったのか。 また時を経て見た時はどの様に思えるのが楽しみです。
映画館で観たい
AmazonビデオとYouTubeで3回、最近ハマりました。(^^ゞ
デジタルリマスター、とても綺麗!
でも、よく見えない…涙で(T_T)
女の子だったら子供の名前はフランソワーズ
男の子だったら名前はフランソワ
綺麗な歌声♪は、ダニエル・リカーリ吹替えだとWikipediaで知りました。(全ての俳優が吹替え)
↓
ジュヌヴィエーヴ・エムリ (Geneviève Emery)
演技:カトリーヌ・ドヌーヴ
歌:ダニエル・リカーリ
←『ふたりの天使』が有名♪
自分の娘を産んだ恋人に従軍中裏切られて大人になった
カトリーヌ・ドヌーブの出世作ということ。確かに、最初今一なのが、時の経過と共に、どんどんと綺麗に、そしてファッショナブルになっていくのを見せるのが凄技。 イメージしていたものと異なり、骨太のドラマでもあった。背景にアルジェリア戦争がしっかりとあり、招集により従軍していた数年の間に、自分の娘を産んだ恋人は金持ち男と結婚してしまう。フランス男の言わば苦難と若き夢破損の象徴の様に。貧乏な、娘の父を見捨て 他人の娘ごと受け入れる大きな愛あるとは言え、金持ち男に走る女とその母の姿も、なかなかのリアル。除隊後、悲しい現実を知り打ちのめされて自暴自棄になっていた男が、みじかにいた伴侶と共に新たに家庭と仕事を築く姿に、人間の成長と、さらに戦後フランスへの作者の希望を見た。 音楽がミシュルルグランで、確かに主題歌は泣けるが、繰り返しがくどすぎて、音楽全体的には、あまりできが良いとは思えなかった。一方、店の内装のカラフルな様や、俳優たちの着ている衣類の色彩コーディネートが抜群に素晴らしく思え感動。流石、フランスの映画。
フランスならではのお洒落なシネミュージカル
登場人物のファッションやインテリア、背景がヨーロッパならではの色遣い。トータルなコーディネート。
有名なテーマ曲がドラマティック感の演出に相当貢献していると思った。この音楽がなかったら、そんなに哀しい話でもないような…。
「ラ・ラ・ランド」はこの映画を参考にしているのかも。ささやくような、語るような歌で全編が構成されていることと、ある所で離れていった二人のその後の人生と再会。でも、ランドの方はもっとダンサブルなので違いは明らかだけど。
カトリーヌ・ドヌーブが彫像のような顔立ち。母親役も幼馴染役の人も美人なのだが、一際大きなオーラがあって一見の価値はあるかと。
疑問
なぜ2年待てなかったのか? 経済的な事が要因だとして、渡に船で彼氏への想いを断ち切れるのか? その程度のつきあいだったのか? ドヌーブ扮する彼女が、若いからとはいえ、とても場面で生きているようにしかみえませんでした。 それに比べロシュフォールの恋人の方が深い愛や絆を思わせるものだと思います。
とてもよかった
タイトルはずっと知っていたけど初めて見る。セリフが全部歌のミュージカルで変だけど楽しい。市井の人々のそれほど大層な話ではなく、むしろ地味な話なのに面白い。
金持ちの男が、カトリーヌ・ドヌープが妊娠しているのにそれでもかまわず結婚するので、本当に懐のでかい善人で驚いた。何かオチがあるのかとハラハラする。
明らかに傘屋は難しい商売で、借金を増やす前に畳むべきだとしか思えない。どう考えてもお母さんの介護をしていた娘さんの方が結婚相手としていいと思っていたので、展開にほっとする。
ラストシーンでは元カレと彼の子どもがすぐ目の前にいるのに、元カレが会わないのはちょっと寂しい。娘は事情を知っているのだろうか。
お母さんがプロポーズされるのだと思ってた!
全部、歌の映画だと聞いて、すぐさま見た。ホントだ!違和感をあまり感じなかったのが不思議だった。 お母さんと娘(ドヌーヴ)のなんと美しいこと!服も店も壁紙も全て。映画はカラフルで明るいのに、内容は明るくなくて、雨と雪の世界。生活が苦しい、恋人は戦争に行く、子どもできた、妊娠ものみこんで年上の、忙しそうな裕福な男性が結婚してくれる。彼女は多分、孤独。 でも、結婚は女にとって経済問題。割り切り方がすごい。甘っちょろくなくて、清々しい。現実的で大人だ。
愛は永遠か
「貴方なしでは死んでしまう」といってたカトリーヌ・ドヌーブ(ジュヌビエーブ)が、兵役に赴くニーノ・カステルヌオーヴォ(ギイ)の乗った列車がまだそこを動いている途中で、くるりと踵を返してホームの向こうにスタスタと立ち去る姿に、あれ、これはいったい何なのだろうと思う印象的なシーンがある。ロッサノ・ブラッツイさえキャサリン・ヘップバーンが見えなくなるまで見送ったではないか。 愛は永遠なのか、「ラ・ラ・ランド」と共に「んー、あるある」なんて、恋を考えて欲しいシリアスな作品である。この時カトリーヌ・ドヌーブは20歳位。大人びた顔をしていた。
こういう運命だったんだよ、、君とは、、
コロナ禍によりまだまだ昔の名作がリバイバル上映中でしたのでチョイス。 フランスの港町シェルプールにて工場で働く青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブの恋の物語。 全編ミュージカル(歌の様に台詞が進行)と甘ったるいフランス語で気を緩めると眠気が襲う為、ミュージカル慣れしていない人には根気と持久力が必要です。 傘屋の娘役のカトリーヌ・ドヌーブ、大変美人でいらっしゃる。晩年の姿の面影はあります。(特に横顔) 1957年の16歳から1963年の22歳までのジュリビエーブを演じているのだが、上手く変貌していると思う。 子供の件が上手いアクセントに。 ギイとの甘い恋、徴兵による切ない別れ、変貌する生活状況での決断、再会そしてこみ上げてくる想い。 バックで流れる曲に聞き覚えが、、かなり他で流れてますかね? 「傘のみで生計なりたつんかい⁉️」「叔母の遺産で楽にGS作れるんかい💦」とツッコミ所はありますが、1964年フランス製としては名作だと思いますよ😅
完璧な融合
フランス音楽界の巨星ミシェル・ルグランの没後1年/生誕88年特別企画にてデジタルリマスター版を劇場鑑賞。 言わずと知れた不朽の名作であれこれ語るまでもない。テレビでは何度か見ていましたが劇場の大スクリーンでは感動の度合いが全く違いました。名作ほど劇場で観るべきであると改めて実感。特にラストの名シーンは心が激しく揺さぶられて動揺し放心状態に陥りました。 カトリーヌ・ドヌーヴの冠をかぶる姿はまさに聖母マリアを彷彿させる女神のような美しさです。 ジャック・ドゥミ監督の演出、ミシェル・ルグランの音楽、カトリーヌ・ドヌーヴの美しさ、全てが完璧に融合した文句なしの最高傑作ミュージカル。 2020-87
フランスミュージカル映画の金字塔
台詞をすべて曲に乗せて纏め上げたフランスミュージカル映画の傑作。シャンソンの囁くような柔らかいメロディーと色鮮やかな舞台背景が溶け込み、主演二人の飾り気のない瑞々しい演技で、この上なく上品に描かれたメロドラマ。92分の3部構成に纏めた簡潔さ。イタリアオペラでもない、米英ミュージカルでもない、ドイツオペレッタでもない、フランス音楽のエスプリを最大限に生かした映画作り。それでいて、男の兵役で引き裂かれた若い恋人たちの悲恋が、説得力をもって描き切れている脚本と演出の巧みさ。素晴らしい。
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