「They hope to gain a freedom. ロレンスさんの苦悩の物語」アラビアのロレンス 完全版 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
They hope to gain a freedom. ロレンスさんの苦悩の物語
超有名作品でありながら「長い」のと「昔の映画」と理由で敬遠していた本作。いやー、正直面白かったです。
観る前は「どうせ白人が作るイギリス万歳作品じゃないの?悪名高き三枚舌外交で中東をメチャクチャにしたくせに「イギリス人は世界一ィィィ!」とか言ってるんじゃないの?ま、でも有名作だし映画ファンの教養として一応観ておくか。」という風に何故かメチャメチャ斜めに構えていたのですが、内容は全然そんな事はなくロレンスさんの人物にフォーカスした作品で、むしろイギリスの悪どさが示唆される作りでした。いやいや、映画って観てみないと分かんないもんですね!
ロレンスを単なる英雄として描いていない所が良かったですね。もっとガッチリした英雄譚かと思いきや全然真逆で一人の弱い人間でした。色々上手く進んで自分自身を「俺は人間以上の存在なんや」と勘違いするトコも、拷問受けたらあっさり「弱い人間やった。安全な生活が一番や~」と考えを変えるトコも、その後はガッチリ金でボディーガードを雇っちゃう所も、ダマスカスでの失意も、英雄とかではなく弱い人間として描かれている作りに好感が持てました。ってかロレンスさん全編を通してけっこう不幸。
戦争の時代を描いている作品の割には戦争のシーンって割りとあっさりしているんですよね。あくまでもロレンスさんの人物に迫るのが物語の焦点になっています。50年以上前の作品ですし迫力って観点だったら今の作品にかなうはずもないのですが、人間を描いている作品だから今観ても面白かったんだと思います。
あ、ファイサル王子は後にオビワン-ケノービを演じて有名になるアレック・ギネスだったんですね。全然わからなかった!
talisman さん、再びコメントありがとうございました。
あ、「おしゃれ泥棒」に出演していたんですね。ヘップバーンは何作か観ているのですが、「おしゃれ泥棒」はまだなので今度観てみます。教えて頂いてありがとうございました。
アキ爺さん、コメントありがとうございます。遅いお返事すみません。そうなんです。あの青い目、悲しげな表情に私はやられました。オードリー・ヘップバーンとの映画「おしゃれ泥棒」でしたっけ?で共演してたと思います。でも、ロレンスと別人。でも、素敵。
talismanさん、コメントありがとうございます。
ピーター・オートゥルは本作で初めて観たのですが、なんとも悲しげな表情をするのが印象に残りました。苦悩するのが得意そうです。
CBさん、引き続きありがとうございます。
確かに学生の頃だと多少難しいかもしれないですね。でも、その頃観た映画を後で見直して楽しめるようになってると自分の成熟を感じますよね!
CBさん、コメントありがとうございます。
確かに長かったです。それでも不思議とそんなに長く感じなかったんですよね!良い映画に出会えました。
昔の映画でも面白い作品はきっとまだまだ沢山あるんだろうなぁ。