「前半が幸せだと悲劇が待ち受けるのは必然」ハピネス(2007) 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
前半が幸せだと悲劇が待ち受けるのは必然
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『八月のクリスマス』『四月の雪』のホ・ジノ監督作品。
肝硬変のヨンスと肺の大部分を切除しているウニ。
この2人が山奥の療養所で出逢う。
始めはぎこちなかった2人だが、同じ療養所仲間達との交流等を通じて愛し合うようになる。
山道を歩く2人。
爽やかな一陣の風が山の木々をざわつかせキスをせがむ。
「さすが肝硬変。やるな!」
前半が幸せ過ぎた為に、後半に悲劇的な結末が待っているであろう…のは必然ではある。
だが映画を観ていると、元々都会の享楽を知っているヨンスだけに、誘惑に負けてしまい。○かれる結果になってしまうであろうと想像するのは容易い。
それは、だれあろうウニ自身が今後を予想し、楽しい筈の遊園地で涙を流す場面に象徴されています。
じっくりと2人の恋愛模様を描いていますが、所詮は自業自得の恋愛と云えなくは無いし、最後はホ・ジノ監督らしくあっさりと終わってしまう感じなので、韓流恋愛映画にありがちな“奇跡”の連発を望む人には合わないかも知れませんね。
(2008年10月6日シネマート六本木/シアター2)
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