「日本人にはあの頭が。」エアベンダー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人にはあの頭が。
個人的に、出たがりインド人監督と白鳩監督の作品は、
毎回観るようにしている。でも、決してファンではない^^;
ツッコミ箇所満載の(また出た~少しは我慢しなさいよ的)
演出方法がいちいち目につく上、たいがい話がダラダラと
続いて面白くならないところが共通していて書きやすい^^;
(ファンの皆様、無視してください)
しかし今回はその「出たがり」を封印して?臨んだようだ。
あらま~。どうしたのかしら、やはり原作モノだからかな。
さらにオリジナル色を出せない?出していない?おかげで
なんでこれをシャマランが撮ったの?的な謎が却って残る。
まだ二作残っているようだが、全部撮るつもりだろうか…。
さて。。
お話の方は(原作知らないんだけど)子供向け?家族向け?
といった感じでけっこうサラリと観られる。3Dで観ると
どうなのか分からないが、私はこっちじゃなくてあっちの(爆)
「アバター」以外は3Dで観るほどの価値はないと思っている。
そういえば、こっちが「アバター」で公開される筈だったのに
(だいいち元々のタイトルがアバターなんだもんねぇ)
あっちが「アバター」で公開され大ヒットしちゃったもんだから
こっちを「エアベンダー」に変えたらしい。ということで劇中、
アバターアバターと何回もその名が出てくるのだが、今作で
いうところのアバターって、すごい力を持っているんだよねぇ。
ワーシントンには、ムリだったかも(爆)
でもそのアバターを演じるのは、まだ少年のN・リンガー。
テコンドーで黒帯という実力が認められて大抜擢だそうだ。
いや~この彼の頭を見たら、マルコメかえなりかカツオか^^;
というくらい可愛くて、とはいえ動きやアクションは完璧、
どう見ても少林寺が思い出されて仕方がない。どうせなら
J・リーに出てきて貰いたいと(師匠としてとか)思ってしまう。
敵役を演じているのが、あのスラムドッグ~のD・パテル。
走りまわるのは任せとけ!な感じの彼だけど^^;ずいぶん
顔つきも精悍になり(悪役が似合うかも)カッコよく成長した。
彼のアクションもなかなか観応えがあるが、アバターを
つけ狙う彼の真の目的が父親との確執にあり、彼自身は
本当は慈悲深く真の悪党ではないところが共感を得そうだ。
アバターは人を傷つけてはならない。というところからも
児童向けの色が強くうかがわれ、残酷さは影を潜めている。
なので確かに観やすいのだが、もう少し神秘的な力というか
エ!?と思うような(いわゆる目の覚めるような)アクションを
期待したい…ところかなぁ。あ、監督は出なくていいですよ。
(マルコメ君だけに味噌で力をつける!なんてのはどうかしら)