劇場公開日 2009年4月10日

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「満足なエンターテイメント」レッドクリフ Part II 未来への最終決戦 にゃらんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5満足なエンターテイメント

2009年5月12日

ジョン・ウー監督の作品は完璧なエンターテイメントでありながら
どこかに知性と品位が感じられるます。

今回各々の知将武将が戦術、戦略、謀略という騙しあいで
知の限りを尽くし才能を戦わせる中で、
曹操軍の蹴鞠の名手孫という人物の、
ただひたすら人を信じ最後までほんの少しも疑うことがないという才能が
私には一番稀有で尊い才能だと思えました。

彼を丁寧に描くことで知将たちの才を際立たせ
この映画のストーリーに広がりを持たせたと思います。

後半延々と続く戦闘シーンは敵も見方も判別できないくらい
派手で「それってどうなんだろう?」とも思いましたが、
最後の周瑜の「この戦いに勝者はいない」の台詞で
そのシーンの意図と戦いの本質が理解できました。

映像も内容も私には満足いくエンターテイメント映画でした。

にゃらん