永遠のこどもたちのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
画面の外から聞こえてくる家の軋みや足音、聞こえるはずの無い何者かの息遣いと言った音の使い方が秀逸な作品だった。
全体通して話や設定は良かったが、気になる所もチラホラで、夜中に物音がする小屋に1人で入っていく奥さん。起きていたはずの旦那はどうした?奥さんが車椅子に成ってからだって、何か有っても奥さんの後に着いてくる始末。ちょっと主人公だからって奥さんに何でもかんでもやらせ過ぎなんじゃないかと。
息子がパーティー中に消えた時は、突然海辺の洞窟に向かって奥さんが走っていたけど、何かソコに息子が居るんだと奥さんが思いたった演出が欲しかった。転んだだけで足を大怪我もしてたけど、後々の展開にも活かされていないし必要だったのか?
終盤、話が見えてくると超常現象も霊に悪意は無さそうで怖さ的には少し安心して観れたけれど、最後はアレで本当に良かったのか?ちょっと旦那が置いてきぼり過ぎやしないか?
ちょっとしたイジメが原因で死亡した袋を被った男の子、その復讐で殺された孤児達、母親の不注意で秘密の部屋に閉じ込められて死んだ息子といった具合で、意外と残酷な話だった。
うーむ
怖がった方がいいのか、ファンタジーとして観たらいいのか、よくわからない。
ただ怪奇現象的なことで怖がらせるとか、そういうものではない。
ちゃんと経緯があり、祟りとかそういうものではないと思えば、それほど怖くはないし、きちんと対峙しようとするラウラは偉いな、と。
ただ、旦那さんに少しだけ時間を…と言った時、なんで一緒にいてあげないのか不思議であった。
ま、そもそも霊的なことを信じる信じないで揉めてはいたか。
昔を再現すれば何かあると思ったのか。
研究者?霊能者?を連れてきたことで何かいいことあった?
いろいろ謎である。
しかし、息子をあっちの世界に連れて行かれ、挙句に自分も…なのか。
なかなかないストーリーだなと思った。
伏線等はうまく組み立てられていると思うが。
幽霊五人の目的、幽霊トマスの意図がしっくり来なくて、最後今ひとつ感動できず。哀しさよりも、もしかして騙されていないかと疑惑が強くて。旦那は置き去りだし。
雰囲気はいいです。
ホラー要素の強いファンダジー
散りばめられた伏線が回収される見事な脚本。謎解き要素が多く、最後まで展開が読めない。不条理な現実を受け入れられず、自ら死を選び息子と死後の世界で一緒になる母親。一方、霊の存在を信じられず家を出たが、ある日家に戻ってきたときに死んで霊となった息子と母親と再会する父親。そこに存在し、生きているという意味ではどちらも同じか。死を肯定するわけではないが、死後の世界で生きることが幸せならその選択もあるのか。この物語のテーマは「人間にとって幸せとは何か?」という問いか。
ダンナの立場は……
ちょっと最後……は?!っとなった。
どうして死んでしまった息子と、当時亡くなってしまった子供達を、死んだ上で世話をするのか良く解らなかった。
息子を愛していたのは解るけれど、あれでは独りよがりでしかない。
死者の霊を弔うことが 残された者の役目でもあると思うのだけれど…。
一緒になって死ぬことが最善の方法だなんて 短絡的だし、残された旦那は一生苦しみながら生きることになるのに、それは構わないという利己的極まりないヒロインだった。
映画としての表現は、面白い部分もあったけれど、絶賛する程の作品だとは思わない。
覆面の子供は可愛かった。
何故死後の世界にこだわるのか。
ストーリー
やっぱり死後の世界でしか幸せになれないのね。ギレルモデルトロは合わないなと感じた。感覚的に。死ぬことで解決みたいな考え方は私達になんの希望も与えない。それはシモンの死を乗り越えることにはならない。
キャスト
母の独走という印象。
だるまさんがころんだ。
ラストで父さんが、母さんのペンダントを見つけてからの微笑みは「やっと、あの子に会えたんだ。」そんな安堵の表情に見えた。
もの悲しい筈なのに、何故か救いを感じた最後。
私の生涯最高作品
「ウノ ドス トレス トカラパレ♪」
木の幹を拳で叩いて「カラパレ♪」で振り向く、スペイン版「だるまさんがころんだ」で遊ぶ子供たち
大きな案山子がある「よき羊飼い」孤児院
少女ラウラの養子縁組が確定したシーンでオープニングへ
時は経ち~
海に面した島の果て
灯台の麓にある大きな屋敷に住む夫妻(妻がラウラ37歳、夫カルロス)は、家を障害児孤児院にすることにした
息子のシモンには空想上の友達ワトソンとぺぺがいた
夜中に起きてしまったシモンに、今では光らなくなった灯台の昔話を聞かせるラウラ
明日は灯台を見に行こうと話す
翌日、ラウラと一緒に洞窟に寄り、懐中電灯を持って一人で中に入っていくシモン
何かを見た?出てこない
心配して迎えに行くと、奥で誰かとしゃべっている
でもラウラが見ても誰もいない
「家に呼んでいい?」とラウラに聞いて承諾を得ると、ヘンゼルとグレーテル的に貝殻を落としながら家に帰るシモン
家族が今住んでいる家は、ラウラが育った孤児院だった
ある夜、不気味なソーシャルワーカー・ベニグナが突然家に来る
彼女が持ってきた書類にはシモンの名前が書かれており、「養子縁組により転居」「HIV陽性」の記載が
「キナナイ?」誰なの?
また違う夜、真夜中に倉庫から物音がして行ってみるとベニグナがスコップを持って潜んでいた
見つかると慌てて逃げる
しかしすごいでっかい屋敷だなぁ~
アメリカン・ホラー・ストーリーのシーズン1みたい
ってかこれってホラー?何も知らずに観始めちゃったんだけど
「友達は6人いて、みんな大人にはならない」というシモン。学校行ってないのかなぁ。だとしたらなんでだろう。病気だからかな。
ある日、ラウラがシモンと話していると、見えないこどもたちとの宝探しが始まる
こどもたちが宝を隠し、それに繋がるヒントを一つ一つ見つけていくと最終的に宝にたどり着く
宝を見つけると願いが叶うという
ラウラとカルロスが本当の親でないこと、自分はすぐ死ぬことを、友人の「トマス」に聞いたと言うシモン
養子であること、病気のことなど真実を打ち明けざるを得なくなったラウラとカルロス
翌朝
「僕を好きじゃないんだ。嘘ばっかりだ」と窓際で嘆くシモン
孤児院の見学に来たであろうダウン症や知的障害がある子供たちがたくさん来る
パーティーの準備と来客の出迎えで忙しいラウラに、「今すぐトマスの部屋に行って!」と言って聞かないシモン
言い合いの末、ラウラは彼をひっぱたいてしまう
「カリーニョ」坊や
パーティーの最中、マスクをした子供に浴室に誘い込まれて閉じ込められたラウラ
救出後、シモンが行方不明になっていると気付く
必死で探すラウラは洞窟に入っていく彼を見たが、誰も信じてくれない
マスクをしたこどもの存在もラウラ以外は見ていない
ベニグナがさらったと思うラウラ
その夜、掃除用具入れや他の部屋から大きな物音が
未だ行方不明のシモンのベッドに、女の子の人形が置かれていた
行方不明のまま半年経過~
投薬を欠かせないことからシモンの生還は絶望的
生きていると信じながら、子供を亡くした親の集団セラピーに通うラウラとカルロス
シモンの「見えない友達」信じ始めていた
セラピーの帰り道、街でベニグナに遭遇するが、目の前で車に轢かれて死んでしまう
乳母車を押していたが、中には、ラウラを浴槽に閉じ込めた子供と同じ格好をした人形
ベニグナは、ラウラが育った孤児院で一時期働いていたことが判明
息子がおり、トマスという名だった
生まれつき顔が顔面に障害があり、孤児院の中でマスクをした上で秘密裏に育てられていた
しかし孤児同士のイジメにより7歳時に洞窟で溺死
継続して起こる怪奇現象の数々により、霊能師を家に呼んだ夫妻
トランス状態に入った霊能師が家を徘徊すると、奥の部屋から子供達の叫び声が
マイクを通してその場にいる全員に聞こえる
その部屋にカメラはなかったが、霊能師は子供が5人苦しがって泣いているのが見えたと言う
映像と音声が乱れ、危険を感じてトランス状態を終了
過去に孤児院でいったい何があったのか
見えない「こどもたち」を信じるよう霊能師に諭されたラウラと、彼らとの宝探しゲームが始まる
一つ一つヒントを追っていくと、倉庫の焼却炉から5人分の人骨と遺灰の入った名前付きの袋が出てくる
孤児院でラウラと共に育った5人だった
トマスを殺された恨みからベニグナが5人を殺し、先日はその袋を回収するために倉庫に忍び込んだと知る
ベニグナに殺された5人が、シモンと自分にゲームを仕掛けていると感じたラウラは、シモンの行方を捜すため、カルロスが去った後も一人家に残り、こどもたちともう一度宝探しゲームをする
宝はシモン。見つかるのか
自分はシスターの服を着て、寝室に当時と同じ人数分のベッドを組み立て、食事も人数分用意し、過去の孤児院の状態を完全再現する
でも何も起こらない
遊んで欲しいのか、と思い、昔みんなでよくやった
「ウノ ドス トレス トカラパレ♪」
をしたら、ついに5人のこどもたちが姿を現した
シモンの居場所を教えて欲しくて彼らを追いかけ、掃除用具入れに閉じ込められたラウラ
部屋の奥に隠し扉を見つける
開けると地下に繋がる階段
そこが・・・トマスの部屋だった!!!
しかもシモンがいた!!!!!
祈る祈る祈る
シモンとラウラが無事で家を出られますようにお願いお願い
え?
え????
まじか
まじかまじかまじかまじか
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最悪
最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪
今まで観た映画の中でダントツ最悪
え??
え???????
え???!?!!!?
うわ!!!!
うわーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっべ
やっべやっべやっべやっべ
そうくるか
まじか!!!!!!!!!!!!ぎゃーーーーー
絶望からの
そうだよね宝探しにはルールがあった
灯台の話もシモンとしてた
うわ泣く
泣くわーーーーーーーー
実況中継で書いてたらラストはこの一喜一憂っぷり。これでもかってくらい落としてからのエンディングの疾走感。完全なるハッピーエンドではないけど、でもあまりに鮮やかで晴れやかで、思わず声が出た。
変な感想とかいらないな。素直にものすごくいい映画だった。ダントツで生涯最高作品。
星5000個。
ありがとうございました。
ギレルモプレゼンツ!
子どもたちは遊ぶのが大好きで、遊びの中でシモンの居場所を伝えてくれたのが、印象的。
シモンの失踪の真相は、あまりにも残酷で、胸をえぐられる。
シモンを抱きながら、彼岸を超えるラウラ。
盲目の少女がその頬に触れ、「ラウラだ」と気づく。
懐かしそうにそばに寄ってくる子どもたち。
「大人になってる!」と誰かが言った。
ラウラにとって、子どもたちは永遠の友だちだけど、大人になった彼女は、彼らの母にもなれる。
シモンと子どもたちと融合したラウラは、友情と母性に満たされ、幸福感にあふれていた。
怖かった…
ホラー苦手なのに見てしまいました。
ギレルモ・デル・トロ製作でインポッシブルの監督というので見ずにはいられなかった。
結果すごい怖かった…。画面小さくして見ました…。
無駄にひとを怖がらせる演出は好きではありませんでした。
ただこの監督は子どもを上手に撮りますね。子どもたちの演技も良かったです。
そして母の苦悩や悲しみや謎解き、切なかったです。
私はこの映画ハッピーエンドだと思っています。パンズラビリンスを彷彿とさせるラストでした。
最後の父親の表情はどちらを意味しているのか気になりますが見ているひとそれぞれの解釈になるのかな…私はあの後父親も一緒に暮らすと判断しましたがラウラの想いに気付いただけともとれますね。
映画としてとても上手に描かれているのはわかりますが、怖さが勝って集中できなかったかな。
シックスセンスはまだ大丈夫だったんだけど…。
何度見ても感動するホラー映画
※ 完全なネタバレです。映画を見たあとに、お読みください。
初見では、ただただ驚きとドキドキと感動を覚えるのですよね。そして見返せば見返すほど、至るシーンで綿密に最後の場面のヒントを散りばめていることに気付かされるのですよ。
シモン失踪からかなりの時間が経過されているから、見てる人達は確実に死を予感せざるを得ないんです。そしてクライマックスのシーンですよね、、初め見たときは、嘘でしょ?そんな都合の良いこたないだろ?って思ってたら、容赦なく現実を叩き込んできて、ラウラの悲痛な叫びが響きわたる、、、。そこで終わればバッドエンドですよね。でも、この映画は違うんですよ。ちゃんとした救いがあるんですよ!
シモンの宝探しゲームがここで役割を果たしてくるんです!ラウラにとってシモンが1番の宝物なわけで、彼女の願いはもう一度シモンと会いたいということ。そして、死後の世界で再会を果たし、願いが叶ったわけです。シモンの宝探しゲームでの願い(孤児たちと共に暮らす)も叶いますし。
そんでもって、父さん。霊の存在を信じなかった彼は結局ラウラたちの元へは行くことができず、1人だけ悲しみに暮れる立場になるのかと思いきや!ラウラに渡したお守りのネックレスを発見して彼もまた幸せを掴むというわけです。なぜかというと、彼はラウラに、シモンを見つけるまでネックレスを預けることにし!見つけたら返してくれと言ってましたよね?それが最後のシーンで彼の手元に戻ってきた、、、つまり、シモンを見つけたから、私は平気よというラウラのメッセージを読み取ったわけなんですよね、きっと。それで、あの微笑みですよ。少し哀しみが混ざったような安堵の微笑みなんです。
みんなハッピーエンドなんですよ。だから見終わっても、怖さよりも不思議な幸福感的なものに浸ってしまうわけです。もう、ホラーというカテゴリだけじゃ分類できませんよ、これは。これからも再見したい映画の1つですよ。いまのところ、永遠のこどもたち が私の中では1番素晴らしい映画でございます。
ホラーなおとぎ話
ラストに謎が判明してパズルがパチパチとハマって行く感じが気持ち良かった。要所要所で怖い演出が効いててあっという間の100分だった。これしか方法はなかったのだろうかと悲しいラストのはずだけど、話が良く出来てて見終わった後、変にスッキリ「良かったぁ」と思えた。子どもの事に関しては母は強し、男は何の役にも立たん。
幻想的な恐怖と愛情
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 70
主題は恐怖なのか幻想なのか愛情なのか、または全部が混ざり合ったものなのか。何が起きるかわからない不安はあるが、実はそれほど怖くもない。不思議な静寂に包まれた神秘的な雰囲気が映画全体に漂う。殆どの場面は古い屋敷とその周囲のみなのだが、その描き方が郷愁的で美しい。その中でただひたむきに子供を追いかけ続ける母性愛がまた幻想的なまでに美しいのである。
子供たちは時間が止まっている。彼らはいつまでも遊び続ける。別に殺しの恨みも何もなく、ただ異次元に存在し続ける。彼らは人を襲う幽霊なのではなく、恐怖の存在なのではない。結局その世界に現世の死に近い者たちがつながり閉じ込められたということなのかな。
最後の夫のちょっとした微笑みが、出会った親子の幸せを知った諦めというかそういうものを示しているようだ。悲惨で不幸な話ばかりなのに、それで何となく結末が救われた気になる。
哀しくも強い母の愛
昔、孤児院だった建物に住み始めた親子。
空想上の友達と遊ぶことが好きな息子の周りで不思議なことが起こり、
そして、息子が行方不明になってしまいます。
居なくなってしまった息子を探し続ける母親。
しかし、哀しい結末を迎えてしまいます。
ホラーとして扱われている場合もありますが、
これは「ダークファンタジー」ですね。
ラストシーン。
全てを受け入れて、「永遠のこどもたち」と永遠に過ごしていくことを決意した
主人公の哀しいまでも強い愛に感動しました。
名作です。
怖いけど、ほのかな感動が・・・・
前作のパンズラビリンスの衝撃から、次回作に期待してみました。
ストーリーや、話の運び、オチは予測不可!?というほどでもなく、
どちらかといえばスタンダードな気がしますが、それでも見応え充分。
親子愛ものには弱いです。
前作のパンズ~が、最後がとても救われない(現実も、幻想世界も、怖い世界だもの・・・)ですが、永遠の子供たちの方が、「よかったね~」と最後に救われる気持ちになる気がします。
唯一の疑問は、最後の旦那さんの行動...
みんなに気がついた、というのはわかるのですが、彼はそれに納得して
現実世界をいきていくのでしょうか?それとも、彼らのもとへ行くのでしょうか・・?
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