劇場公開日 2008年12月26日

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「鏡が起こす恐怖現象」ミラーズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5鏡が起こす恐怖現象

2022年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2008年(アメリカ)監督:アレクサンドル・アジャ。
「24」のキーファー・サザーランド主演のサスペンス・ホラー。
製作費3千300万ドルの大作。
お金が掛かっているけれど、ホラー映画って、大作よりこじんまりした小品の方が
感じが出るし怖いですね。
幽霊とか、ボヤーっとモヤがかかってこそで、余りにありありと見えると、変です。
煌々とした明かりの中で、見えるお化けは怖くない・・・
見せ過ぎの映画だとおもいました。

元警官のベンは同僚を間違って射殺して警官を辞めた。
強度のアルコール依存症で強迫観念に囚われている。
そんなベンの新しい職場は、火災にあって内部をほぼ焼かれたデパート内の夜警。
ベンの前職の夜警も、変死している。
(その夜警は、自ら鏡のガラス片で首を掻き切って死んでいた。

廃墟のデパートもオドロオドロしいです。
鏡を覗くとベンの顔が歪んだり、鏡の中に居るベンが、ドッペルゲンガーみたいな
分身。
やがて鏡の呪いは、ベンの別居中の妻子にまで及ぶのです。

キーファーがジャック・バウアーにしか見えない(笑)とか、
こんな怪奇現象の起こる職場は、直ぐ普通辞めますね。
デパートの前身が精神科医院で、そこで焼け死んだ患者の呪いだとか、
イマイチ、怖くもなく、説得力のない映画でした。
ラストは《こう来ましたか!!》って終わり方。
これもこの映画の雰囲気やキーファーの演技とミスマッチでした。

琥珀糖