「タランティーノらしからぬわかりやすさで、痛快なヒトラーもの!」イングロリアス・バスターズ 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノらしからぬわかりやすさで、痛快なヒトラーもの!
時制をいじったりせずに、時系列で描いているため、訳がわからず物語に入り込めないということがなかった。たまにはこんなストレートな描き方もいいと思う。タランティーノらしさは、皮はぎや絞殺などの残酷シーンに現れていた。また、私にはわからなかったが、いろいろな映画へのオマージュもあるのかもしれない。ヒトラーものというとやりきれない作品が多い中、犠牲者がいないわけではないが、「やったぜ!」と思える作品は少ないので、鑑賞後も気分がよかった。ブラッド・ピットもいつもと違って頼もしいリーダーを演じていて興味深かった。また、フランスやドイツの俳優など国際色豊かな配役もらしさが出て魅力的だった。アメリカ人オンリーの映画よりもリアリティが深まる。残念な点は、またも饒舌で、長すぎるところか?
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