「Yeah, that's what I thought. タランティーノ流歴史改変物」イングロリアス・バスターズ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Yeah, that's what I thought. タランティーノ流歴史改変物
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映画が大好きなタランティーノ監督が、大好きな映画館で、大正義を行う歴史改変物でした。
いや、そりゃビックリしましたよ、最後が大成功に終わるとか。全くの予想外でしょう。第二次世界大戦のナチを描いた作品って、下手に誰もが知ってる歴史だけあってヒトラーはあんな所では死なないって思ってる所を逆手に取ったあの最後。こりゃタランティーノ以外は思い付きもしない。一本取られた気分です。
ただ正直途中ダレました。冒頭は面白くスタートしたのですが、そこから酒場のシーンに至るまでは割かし退屈だったんですよね。で、酒場のシーンから徐々に盛り上がってきて、あの最後。インパクトは絶大です。
ブラピが殆ど活躍しないので、ブラピ観たかった人はガックリだったのでは?個人的にあの喋り方は何だか好きでしたが。ショシャナ役のメラニー・ロランは美しかったですね!あの凛とした目付き。いかにも皆がイメージするフランス人って感じです(実際のフレンチは結構違うんですけど)。しかし、なんと言ってもクリストフ・ヴァルツでしょう。4か国語を自在に操り、相手を追い詰める姿は絶対敵に回したくないタイプですね。
言うなればスタンダードに映画を撮って面白いスピルバーグに対して、タランティーノって誰も予想が付かない所を突いてくる、やっぱ奇才って感じですよね。何故か日本人にもやたら有名なタランティーノ監督。どうしても一般向けというより、映画マニアに絶賛される監督なイメージなのですが、映画史に名を残す稀代の監督の1人であることは間違いないと思います。
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