「ううむ…」ノルウェイの森 ぷりんちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ううむ…
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村上春樹や原作の大ファンです。 やはり映画と原作は別物です。でもね、でもですよ。 原作に思い入れがあるだけに、割り切ろうとしても割り切れない自分がいるんです。違う! 違うんだってば〜!
脚本、演出は監督なりのアレンジがあっていいと思うんですよ。でも、登場人物のキャラクターまで変えちゃってるから、すごく違和感があるんです。特にこのストーリーの核となる緑。原作では、直子が静だとすると緑は動。口から生まれてきたような、快活で少しエキセントリックな女の子なのです。しかしながら映画の緑は、いかにも女の子らしい女の子。あの緑のキャラがあるからこのストーリーが暗くなりすぎずユーモラスになるんだけどなぁ。
あとはレイコさん。レイコさんもね〜基本はネジが飛んじゃってるような明るいおばちゃんなんですよ。だから最後のワタナベとのシーンは活きてくるのですよ。 ううむ。とにかくこの映画にケチつけるつもりはありませんが、原作ファンとしてはあまりに腑に落ちなかったので、ついレビューしてしまいました。
あ、でも永沢さんとハツミさんはドンピシャでしたよ。レストランのシーン、圧巻です。
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kotaro327さんのコメント
2011年1月10日
おっしゃる通りだと思います。
とても思い入れのある作品でしたので、ミドリとレイコさん(特にミドリ)の役不足というか、
あのキャラクター感を出し切れていない感じがとてももどかしかったです。
映画になってやっと、各々の人物がいかに活き活きと個性を持って描かれていたか
分かりました。
一緒に観た友達は原作を読んでいなかったのですが途中寝ていました。
観終わった後の感想は「綺麗な映像だったね」です。
正直、そんな事はどうでもいい…
物足りなさが残りました。