「ハルキストでは無いんです。」ノルウェイの森 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)
ハルキストでは無いんです。
ということを前置きして。ドライブマイカーを観て思い出したので。
村上春樹さんは恐ろしい話や実際の事件から着想を得た話でもこれでもかという程、淡々と描く方だと思っています。なんなら、ファンタジーなのかな?と、思うくらいです。まぁ、ファンタジーなんですよね。
なのに読んでると泣けてきたり笑えたり、琴線にことごとく触れるという、文学表現におけるある種の天才だなぁーと思っていますが、必ずしも全ての作品が好きなわけでも無く、すっかり忘れ去っているものもあります。
しかし、これに関しては、かなり好きな方で、この空間を切り取った描き方がクセになる作品だと思います。ただし、行間を好きなように読め、想像できる作品ほど映像化が難しいものもなく。
期待していなかったのですが、監督は頑張った!と、思います。わかりづらい、行間だけを描いた様な作品をわからない感じで作ったという事は、ある意味原作っぽいのかなぁと(笑)
まぁ、どんなに人気でも映像化するには向き不向きはあるのかなぁと思います。
ということで、ドライブマイカーは成功してます!短編だったのが良かったのでしょうね。
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