「アメコミの革命」ウォッチメン okurinさんの映画レビュー(感想・評価)
アメコミの革命
私が観たアメコミ映画の中でズバ抜けてNo.1の作品。映画を観て関心が高まり原作を購入した。原作も実写も共に今までのアメコミの概念を大きく覆しており、約160分ある中でアクションは比較的少ないながらもシリアスかつダークな濃いストーリーで充分に補っている。
ここからは多少のネタバレ含む。大まかな設定としては「あったかもしれない1985年」。米ソ冷戦の只中で1人のヒーローの死をきっかけに物語が展開していく。鑑賞する際に頭の片隅に置いて欲しいのが、いつの時代でも不変であり、普遍的なテーマである『正義とは?』『善悪の違いとは?』という疑問である。これらを考えつつ観ていくと面白いと思う。watchmen のキャッチフレーズとも言える「WHO WATCHES THE WATCHMEN ?」という言葉についても是非考えながら鑑賞していただきたい。この言葉に込められた意味がラストに差し掛かってから分かるようになるはず。
ロールシャッハについて。実写も原作に比較的忠実でリスペクトを感じられた。彼の存在は大きく物語の主軸となる。彼のことを狂人ととるか、はたまた崇高な理念を掲げる真のヒーローととるかは人それぞれだが、それもまたこの作品を楽しむ上でかなり重要なポイントではある。彼の日記で世界はどう変わるのか?誰にも分からない。
かなりグダグダになってしまったがこれだけは言いたい。この映画の良さが分からない人は何度でも見返すこと。是非とも観る価値の高さをわかってほしいものだ。
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