「文句なしの青春サクセスストーリー」おっぱいバレー れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
文句なしの青春サクセスストーリー
もう10数年前の映画になります。
リアルタイムで映画館で見ましたが、また再度、忘れた今、アマプラで見ました。
これは、私には、ドンピシャ。文句なし、異論の余地なし満点。男性しかわからないかもしれない。昭和あるあるネタである。
「動機なんて何でもいいんです。彼らは一生懸命にやることの素晴らしさを知れたんだから」仲村トオルが最後に言った言葉の通りですね。
私にとって教師の影響力はすごい。諸活動に取り組む姿勢やモチベーションが極端に変わった。その人柄などには良くも悪くもその後の人格形成にも影響があった。特に中学高校時代あたりに出会う異性の若手教師には、体験的にとてつもないパワーかあると思っている。私はモロにこの映画の中学生の等身大でした。
生徒を生かすも殺すも教師にかかってる部分ってあります。逆に反面教師も沢山いたのも良かった。綾瀬はるかが言った言葉、「私は先生を首になっても、あなた達の先生なのは変わらないよ」。その通りなんです。先生は、僕らのずっと先生ですから。
綾瀬はるかが、万引をした時に補習をしてくれた国語の先生。おっぱい事件が学内でばれて失敗してしまい、お墓参りに報告に行くと、奥様が居て、当時の先生が、毎日、当時の綾瀬はるかに何ができるか悩んでいた話を聞く。与えていた本は忘れ物ではなく、先生の本棚の私物だった。本棚の本を手にとると若き日に自分が書いたラクガキが。先生の思いと、それを知った綾瀬はるかの思いを両方考えたらもう涙が溢れてきて。
いい先生との出会いの有り難み、貴重さ。先生はこんなに自分を思ってくれたのかと感動する。そういう先生がいてほしいし、そういう生徒がいて欲しい。
私の前に道はない。私の後に道ができる「道程より」。いい言葉。
あと、おっぱいについて触れるなら、思春期の男子にとっておっぱいは確かに特別な感情があり。冒頭の風でおっぱいの感触を知ろうと坂道を猛スピードで自転車で下るシーンに笑いました。つかみから、もう満点でした。
最初から、最後まで、文句なしの青春サクセスストーリーです。試合に負けたけど、彼らの仲間や先生と過ごした思い出は人生の永遠の1ページになったのですから。
また前後するが城君を部に呼び戻すために、メンバー5人が、先輩に殴られている城君を助けようとするシーン良かった。先輩にはむかう、暴力に立ち向かう勇気は相当なもの。そのびびり方、躊躇し、葛藤し、しかし逃げずに、立ち向かっていった生徒たちに共感。すごくわかる。
綾瀬はるかは、特に好きな女優ではないですが、この映画では魅力をいかんなく発揮したと思います。面白かった。