劇場公開日 2009年4月18日

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「先生と生徒が紡いでゆく信頼という希望」おっぱいバレー カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5先生と生徒が紡いでゆく信頼という希望

2009年4月10日
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

この「おっぱいバレー」、
綾瀬はるか主演というだけで観に行っちゃったのですが、
なかなか味の有る、観に行ってよかったと
素直に感じさせてくれる映画でした。

美香子先生(綾瀬はるか)は高村光太郎の道程が好きな国語の教師。
というのに、受け持ったバレー部の生徒達といえば、
童貞が好きだと勘違いしてしまい、
Hな妄想ばかりして、バレーの練習などしたこともない。
そんな彼らと何故か「試合に勝ったらおっぱいを見せてあげる」
などという、とんでもない約束をさせられてしまうのですが、
俄然彼らはやる気になって、成長し始めていくのです。

中学生ぐらいの男の子なら、Hな妄想など当たり前。
どうしようもなく、やり場の無いエネルギーを抱えている。
そんなエネルギーを、動機はどうであれ、
美香子先生との約束で、
バレーに勝ちたいというエネルギーに昇華していく。
一方、美香子先生も迷い、自信を失っていた。
自分は一体どんな先生になろうとしているのか。
そんな迷いを払拭してくれたのは、
生徒たちの自分を信頼して、一途にバレーに打ち込む姿だった。

生徒と先生を結びつけたものは
「おっぱい」という一見不純そうでありながら、
実はとても崇高なハートだったのでした。

カサキショー