「北欧ドラゴン伝説と宇宙人」アウトランダー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5北欧ドラゴン伝説と宇宙人

2020年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 地球も移民計画候補惑星の一つだったという惑星開拓していた宇宙人。8世紀のノルウェーに不時着し、ケイナンだけが生き残った。彼の乗った宇宙船には殺戮生命体モーウェンが潜んでいて、それがバイキングの村を襲ったのだ。恐竜の顔に赤い閃光を放つ不気味なモーウェン。ヘロット族に捕らえられるも、熊を倒したおかげでロスガー王(ジョン・ハート)を救い、仲間として歓迎されることになった。

 キリスト教や北欧神話の話題も飛び出すが、“神の使い”も一応伏線になっている。ドラゴンの紋章が王の証だったり、ガナー(ロン・パールマン)率いる隣の部族が何者かによって壊滅したことで、部族間の争いというところも面白い。怪物モーウェンだけでなく部族間戦争も見どころの一つなのだ。

 ロスガーには男勝りな娘フレイヤがいるが、父親からは結婚を急かされているというのも定番なのでストーリーは見やすい。二度目の襲撃により、ガナーたちと和解。共通の敵を倒すために落とし穴で仕留めようとするのだった。しかし、そう簡単には怪物を根絶できない!チビモーウェンまで登場し、村人を恐怖のどん底に突き落とすのだ・・・

 『ベオウルフ』など北欧ドラゴン伝説を扱った作品はいくつかありますが、こうした宇宙人とエイリアンを題材に新しい切り口の作品だなぁ~と感じます。そして「神」。神話の元となるのも、こうした話があったからではないか!などと考えると、宇宙人が古代文明を作ったというオカルト話も楽しく思えてきます。

kossy