「サカナと3Dとアジャ」ピラニア3D しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
サカナと3Dとアジャ
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3D鑑賞、佐々木希、オプティマスに続き、選んだのは魚である。
トランスフォーマーにて、オレの想像しうる最大限の3Dとロボとの相性とその相乗効果を堪能したオレが次にサカナを選んだのには訳がある。
水中の浮遊感、水中での必然的なスローな動き、平面的なサカナの形状ろ飛び出す絵本の相性、そして、サカナの大群が小粒でチラチラ動くさまの3D効果。ロボットに引けを取らない3Dとの相性を十分に予感させる要素満載だったからだ。
で観たわけだが、結果は3Dのみ期待した場合は残念な結果となった。オレが期待した3D映像やそれを効果的に見せる演出がいまいち成されていない。ほらもっとあるじゃない、こういう撮りかた!と無礼な叫びもしたくなった。
3D効果はさておき、本作、他のレビュアーさんも書かれているとおり、約束事に超忠実。
前半の演出はかなり面白く大いに笑わせてもらった。
一方ハイライトの惨劇はオバカに徹底的にオバカさせるんだけど、オバカどもに同情してしまうぐらいの惨劇で結構くるものがある。まあ、あれじゃ皆オバカになるさあね。
しかし惨劇があまりにも真に迫っているところが、アジャ監督らしいといえば、らしいのだが、オフザケ演出と残酷演出がやや極端に振りきれてて、苦笑いに変わってしまっている気もした。
約束事に超忠実、かつ自分の個性も、と「やってやるぜ」という気概を感じる本作ではあるが、その意気込みの分、逆にすっきりしないものがある。
ちなみに俺が見に行ったときは、おじさん、おばさん、おじいさんしかいなかった。なんでじゃろ。
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