「サスペンスでもスリラーでもない」パッセンジャーズ ものがたりのはざまのさんの映画レビュー(感想・評価)
サスペンスでもスリラーでもない
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ジャンル違いにぶち込まれたせいで、
怖さ求めて観ちゃった鑑賞者にガッカリ評価されてて
ちょっと不憫な作品。
サスペンスやスリラー要素はほとんどなくて(怪しくてなんかしつこい隣人のおばさん、とか、神出鬼没で情緒不安定で奇行に走る微妙なイケメンはいるけど)、実質はヒューマンもの。
内容は、
飛行機事故で亡くなった人々が、
質量のある残像となって今世をさまよいながら、
自分の死を受け容れる過程を描いた映画。
死亡者の中の1人の女性(アン・ハサウェイ)に焦点を当てて、
その過程を見つめてゆく。
死んだ人が自分の死を認識したり受け入れたりするために、その人に関わりのあったいろんな人々(わんこも)がそこここに出てくる。
最初は、その人が誰だか、主人公にはわからないんだけど、
(誰あんた、なんで色々知ってるの、怖いんですけど…………って主人公が感じてるシーンでは、観てる側もちょっとスリラー感感じられるかな)
自分の死を悟った時、すべてがふに落ちる。
すとん、とくる。
言ってしまえば、
『シックス・センス』あたりの映画のn番煎じ感はいなめない。
もうちょっとスパイスが欲しかったかな。
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