鈍獣のレビュー・感想・評価
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おしまい?
久々に下らないものを観てしまった。
おもしろいけど消化不良。こういうことだったんじゃないのか・・という...
答えはあなたの胸の中に
終わった後、少し違和感アリ
最終的に伏線が回収されてない。
なぜ、凸川は死ななかったの!?
なぜ、最後に小説書いてたの告白したの!?
いつ、小説書いてたの!?
やはり観終わった後に疑問が残る。
だが、ストーリーは面白かった。テンポも悪くなく話が進むのも良かった。
伏線っぽいが、まったく伏線ではない描写もしばしばあったが、それはそれでミステリー感を増幅させる効果があったかもしれない。
全体的には申し分ない作品だと思う。
不思議な世界観
岸田國士戯曲賞を受賞した宮藤官九郎の舞台「鈍獣」を映画化!
◆登場人物
江田(北村一輝):街のトップを目指すホスト
岡本(ユースケサンタマリア):警官。江田の幼馴染
凸川(浅野忠信):江田と岡本の幼馴染。小説を書いているとかいないとか
順子(南野陽子):キャバクラにママで江田の愛人
ノラ(佐津川愛美):順子の店で働くキャバ嬢
アキラ(ジェロ):誰だっけ...忘れた
静(真木よう子):出版社の編集者
◆舞台
相撲中心の街、ときわ
◆ストーリー
凸川の小説が賞にノミネートされた直後、印税を江田という人間に渡すという書類を残して凸川が行方不明になってしまう。
彼の行方を調べるため、静は江田の住む街、ときわに向かう。
江田たちは、凸川の小説が彼らのプライベートを赤裸々に暴露するものだったため、生活に支障が出てしまい、その恨みで彼を殺害したと話す。
しかしよくよく聞いてみると実は凸川はあまりの鈍感さゆえに「殺しても殺しても死なない」という奇妙な体質の持ち主だったことが判明する。
今、凸川は生きているのか?
ちょっと不気味でコミカルな友情の物語。
◆凸やんはなんで小説を書いたのか?
25年前に起こった事件(三人と一緒に遊んでいた同級生が死んでしまう)について、隠しておくのが辛かったから?
誰かに話したいけど、もう時効だし、小説で書けばフィクションってことで逮捕もされないから。
◆なんで小説を書いたことを隠したのか?
自分の小説が原因で、江田と岡本との友情にヒビが入ってしまって、凸やんはやっぱりすごい悲しかったんだと思う。
「鈍すぎて自分を殺そうとしていることにすら気付かない」っていう設定だったけど、江田と岡本に対する罪悪感と贖罪の気持ちから、「殺しても死なない」っていう特異な体質になったんじゃないかなぁ。
友情を取り戻すまでは「僕は死にましぇん!」的な。
だから最後、
「お互いに全部(勝手に小説を書いたことも、恨んで殺そうとしたことも)許そう!おしまい!」
ってことで江田が凸やんを「ウルフ」って呼んで、和解したんじゃないかなぁ。
終盤まで「凸やんは幽霊なのかなぁ〜」とか思いながら観てた。
あのヘラヘラした感じ好きだなぁ〜
高橋由伸も長島茂雄に「ウルフ」ってあだ名つけられたって今昼帯でやってたw
定着しなかったらしいけどw
やっぱり おしまい? かな
おしまいっ?
ストーリー自体は単純で、クドカンワールド全開のネタコメディ。
キャストも抜群。南野洋子はすばらしい。ユースケは何やってもユースケだけど。
江田もオカジも大人になれないまま田舎で大人になっちゃったけど、でこやんはあれで結構、馬鹿のままだけどずいぶんと大人になっちゃったんだな。
環境の差もそうだけど、ほんとのことを言わなかったり、印税の書類書いたり、それでも書き続けて何食わぬ顔で「おしまいっ?」と現れるでこやんが大人なんだっていうのは、本当のところ、江田が一番わかってたんじゃないかと思う。
でもあの鈍さは誰にも予想できなかったんだろう。
なんだかんだいっても、単純で、おもしろかったが、あのストーリーにあのラストであそこまでさわやかに閉めちゃえることがなによりも驚いた。
西の凸川のことだとか、いろいろまあわからんところもあったんだけど、まあいいか、と思わせるあのさわやかさはずるい。(良い意味で)
残念な部分といえば、途中ややダレたのと、真木よう子は映画の中とはいえ、化粧が濃すぎじゃねえか?という部分。
はまっちゃうよぉ~~
とてもリアルな御伽噺
子供の時A君は毎日毎日女の子のようなB君をいじめていた。
B君もやめればいいのに懲りずにいつもA君たちのところにやって来た。
或る日A君はいつものように泣き出したB君を置いて帰ろうとした・・・その時B君が泣きながらA君に向かってきた。
「突き飛ばされる!」とA君が身構えたその時!B君はA君に抱きついた。
A君は予想外のことに驚いてB君を振りほどいて投げ飛ばしたが、B君は何度投げ飛ばしても泣きながらA君に抱きついてくる。
だんだん怖くなってA君は逃げ出した。
A君はその時より以前も以後も何度もいろいろな人と喧嘩をし殴り合いもしたそうであるが、怯んだことはなかったそうだ。
唯一B君に抱きつかれたその時が一番怖かったという。
私の友人とその親友の始まりの話である。
その話をこの映画を観ていて思い出した。
幼馴染みの友達は恋人よりも夫婦よりも長い付き合いで、そうなると親密な分だけ当然嫌になる時も、憎しみに近い感情を持ったりすることもある。
綺麗ごとだけじゃ語れない部分もあるし、
片思いの時もある。
実際に殺そうとすることはないが、
心の中で友達を否定したり(殺したり)
関係を抹殺したり・・・
でもその度にいつの間にかゾンビのように復活して・・・
そのうち『親友』ってものになっていたりすることもある。
私にも親友がいる。
この映画は御伽噺のようで、私にはとてもリアルな友情の物語りだった。
そしてこのストーリーをこのテンポでこのキャストで
そしてこの映像で・・・
映像、テンポ、脚本、キャストどこをとっても私の好きな映画でした。
もう、まいっちゃよ〜。おしまい!?
キャストのバランスが良い!
なぜ?
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