「十分楽しめました。」宮廷画家ゴヤは見た rockoさんの映画レビュー(感想・評価)
十分楽しめました。
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凡人の代表サリエリが主役のアマデウスしかり、今回もゴヤではなく、ロレンゾが主人公といっていいと思います。俗物のロレンゾが打算ゆえにイネスの運命をもてあそぶさまを、ゴヤが客観的に観察していく内容です。ゴヤは一応良心もあるしみんなに親切なんですが、基本的に一歩距離を置いたところにいますね。
僕は屈折して欲にまみれたロレンゾが、最後に死刑を受け入れる場面が大好きです。それは誇りでもなんでもなく、自分自身という存在への疲れなのではないかと解釈します。
アマデウスやカッコーの巣の上でのようなパワーはないですが、何度も思い返して考えさせられる内容です。しいて言えばナタリー・ポートマンの演技がイモ過ぎてぶち壊しでした。
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