「タイトルで大損」宮廷画家ゴヤは見た H・Hさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルで大損
多くのレビューで高評価になっているとおり、内容は深く、セット・衣装は豪華、演技もよかったです。ゴヤ役の人が肖像画そっくりなのも良かった。
なのに、配給(2008年)当時、話題になっていた記憶がありません。もちろん、ヒットもしてなかった。
テレビの人気2時間ドラマシリーズ「家政婦は見た」の最終放映が2008年だったようです。してみると、このヘンな邦題はそれにあやかろうとしたのではないか。(原題「GOYA’S GHOST」もあまりぱっとしませんが)少なくとも当時の日本人は皆「家政婦~」を思い浮かべたでしょう。
その結果、重厚な歴史ドラマファンは本作を(チャラい作品)と思って観なかったでしょうし、笑える作品と思って観た人は30分で映画館を出たでしょう。せっかくのいい作品だったのに、惜しいことをしました。配給会社がどういう思いでこのタイトルにしたかはわかりませんが、「売らんかな」という姿勢なら大失敗でした。
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