「釣りをナメてる」釣りキチ三平 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
釣りをナメてる
原作はマンガとしてはリアリティのある理論で裏づけされた釣行記だったが、さすがに実写となると、そのままの表現方法では突飛過ぎて通用しない。監督の裁量で、映画ならではのアイデアで巨大魚を仕留められなかったものか。三平の登場シーンはそれなりにワクワクできたので惜しい。
渡瀬恒彦のお爺さんは何歳の想定か知らないが、腰も膝も真っ直ぐ伸びすぎ。魚神さんは、サングラスを掛けたシーンでは右目にキズも曇りもない。誤魔化せると思ったら大間違い。三平の姉・愛子役の香椎由宇は全然泣けていない。もっとも、都会はダメ、田舎はいいぞってな短絡過ぎるプロットで泣けと言われても無理か!?
最後の見せ場も、150cmもある巨大イワナが潜む池にしてはスケールが小さく、神秘的なところもない。とてもアカデミー賞監督の仕事とは思えない。白組のVFXも、生物と水がどこまで描けるか実験した程度のデキ。大きな魚ほど、水際ではシャープに暴れるものだ。
コメントする