劇場公開日 2009年10月10日

ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポのレビュー・感想・評価

全33件中、21~33件目を表示

3.5水が低きについて流れるように体がだるくなるような素直さ

2011年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

しかし、この大谷という男のぐーたら亭主ぶりときたら、本当になぐってやりたくなるのです。 浅野忠信が本当にむかつく男と脳裏に焼きつくということは、かなりの名演技です。 なぜか、どことなく、ビートたけしが演じる役柄とダブって見えます。 たけしは、セリフが下手だけど浅野はうまい。そこは違うけど。 また佐知という女も天然ボケなのではないかと思えるほど、鈍感というか、なんというのか、健気に尽くしすぎます。 もうありえない我慢強さ? この佐知の 水が低きについて流れるように体がだるくなるような素直さ と 大谷の どうしようもないが、手は上げないグータラ が、表裏を逆になったジグソーパズルのピースのように 合うのか合わないのか非常に微妙なような・・・・・ でも、この組み合わせでなければ、そもそも、夫婦じゃないだろう・・・・・ 周りを固める役者もさすがです。どこもけなすところはありません。 しいて言えば、 妻夫木聡:岡田 は、「そこは普通攻めだろう?おまえは日本代表のフォワードかよ」と思ったところくらいです。 ただし、グータラ嫌いの人にはお勧めできません。 このストーリーは全編、浅野忠信:大谷 に苛立つことになります。

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赤いおじさん

3.5浅野さん、はまってます。

2010年10月24日
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鑑賞方法:TV地上波

知的

だめだめな夫の浅野忠信、はまってました。太宰治原作ならではの、何となく不可解な部分も、松たか子等実力派の演技で雰囲気のある物に仕上がってたと思います。 したたかな女の描き方は、いかにも男性目線だなーとも思いました。

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pekouran

4.0女性の、しなやかな「したたかさ」

2010年8月29日
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鑑賞方法:映画館

これはもう、松たか子さんが素晴らしい!の一言につきます。 松さん演じる、妻のサチ。 一見おとなしそうで、出来の良い妻ではありますが、 「したたかだよなーーー」(あくまで良い意味で、です)と思う点も多々。 大谷との出会いのエピソードにしても、 金を取り返しに来た酒屋の夫婦の話に思わず笑ってしまうところにしても、 さらには、借金の代わりにその店で勝手に働き出し、 すっかり人気者になってしまうところにしても。 でも、そうゆうしたたかさがなければ、 ただ夫の横暴をガマンしている、不憫で哀れな女になってしまうはず。 かといってやりすぎれば、ただのはすっぱな女になってしまう、、、 その辺りの微妙なさじ加減を、さらりとカラリと、 「はからずもしたたか」な女を演じています。 ふと、以前、たしか『有頂天ホテル』のときに、 監督の三谷幸喜さんが、 松さんについての感想をこんな風に言っていたのを思い出しました。 いわく、 「松したたか子」… そんな、たぶん「ナチュラルしたたか」が生きていたのでしょう(これも、良い意味で)。

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めぐ吉

4.5[ヴィヨンの妻.桜桃とタンポポ]

2010年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

萌える

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G1

3.5私、お金になるんですね

2009年11月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

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shimo

4.5丁寧な仕事振りに驚嘆! 秋にぴったりの味わい深い映画

2009年11月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

松たか子ってこんな色っぽい女優さんだったけか。 映画を観ながら、そんな感想を抱いてしまった。 豊かな表情、抑制の利いた動作、落ち着きのある色気—— 本作の彼女はとにかく魅力的。主役として映画をぐいぐい引っ張る。 浅野忠信も相変わらず良いですね! 彼が演じる作家は卑怯で卑屈で甲斐性なし。 周囲の人を自然と不幸に引きずり込む超ネガティブ男だ。映画に登場する女性達がどうしてこんな男についていくのか僕にはよく分からんが、何だか放っておけない魅力が、確かにある。 演技だけでなく、この映画はあらゆる部分が一級だ。 過剰な説明を避け、一瞬の表情・動作・構図で人物の関係性や思考を観客に「読ませる」余地を残した巧みな見せ方。 店内の照明の暖かみや、月明かりの艶やかさ。 戦後の街並みや人々を再現する美術の数々。 1カット1カットに至るまで抜かりがない。 そのくせ、演出はあくまでさりげない。 凄い。まさしく熟練の技だ。 高架下で、夫婦2人で桜桃を食うシーンが好き。 ごみごみとした街角が、2人きりの空間に変わる瞬間が美しい。 ベテラン監督の丁寧な仕事に唸らされる一品。 秋はこういう味のある映画が似合います。

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浮遊きびなご

4.5まるでダメ男。

2009年11月3日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

格式が高い話かと構えて鑑賞したのだが、意外に親しみやすかった。主人公の夫があまりにもダメ人間でいて、憎めないキャラクター。現実は厳しくとも、なんとかやっていけそうな気分になる。

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小太郎

3.5ややこしい男・・・

2009年10月29日
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鑑賞方法:映画館

知的

太宰治作品のエッセンスを忠実に映画にしているように思う。 全く理解できない訳じゃないけれど、なんてややこしい男なんだろう大谷・・・。 自分は浮気しまくりの癖に、妻の浮気は考えるだけで耐えられない・・・。 裕福な家に生まれ、恵まれた環境にいることが「恥」になるなんて、わからない。 普通に幸せを享受すればいいのに。なんて屈折した性格なんだか! でも、女はやっぱり、こんな謎めいた(謎すぎる!!)男に惹かれると、離れられなくなるものなのかなぁ。 ま、私は絶対こんな男いやですけど!!!! 映画自体は、よかったです。

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grayteer

3.5心ある時代。

2009年10月25日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

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ハチコ

4.5物悲しい

2009年10月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

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ぉゃっ

3.5madrigal of decadance

2009年10月18日
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泣ける

悲しい

原作は未読です。 キャストはさりげなくかなりの豪華勢を起用しています。 そのさりげなさが好きです。 だけどなんだか、本で読んだほうが良いのではないかと思える作品でした。 廃退的なモラルを掲げる主人公の大谷(浅野忠信)。 彼の退廃的な空気がこの映画全体を包み込んでいます。 デカダンな空気感。 暗い。 けれど美しい。そして儚い。 多分これは活字で、言葉の流れで物語られたほうが良いんではないのだろうかと思いました。 原作も読んでみようと思いました。 わかったようなわからないような。 非常に文学的な作品。 であるが故に、文学に収めといたほうが良いのではないだろうか? と。

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TOKUSHI

4.0女優陣が素晴らしい

2009年10月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

とにかくキャスティングがいい。無駄がない。中でも女優陣が素晴らしい。室井滋(椿屋の女将)は戦後のどさくさを逞しく生きる女に見えるし、広末涼子は昭和20年代の女優を連想させる。松たか子は、持ち前の明るさを発揮しつつ、弁護士の辻(堤真一)を訪ねた際には、口紅一本と階段を下りる遠目の姿だけで何があったのかを連想させる。 破滅の道を進むネガティブな男に対し、妻は単にポジティブなだけでなく、愛する男のためには開き直った強さを併せ持つ。まさに女の作品だが、タイトルが欲張り過ぎ。「ヴィヨンの妻」だけでいいではないか。インパクトがある。 終戦直後の居酒屋周りの街の風情がよく出ていた。エキストラの服装や壁に貼られたビラ1枚にまで気が配られている。列車の中の雰囲気もよく出ていた。 佐知の最後の台詞「生きてればいいのよ」が印象的。 地味な作品だが、カメラと音響設計がうまい。

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マスター@だんだん

3.5素晴らしく文学的

2009年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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いずる