「もったいないキャスト」パブリック・エネミーズ SAKURAさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいないキャスト
ジョニー・デップ、マリオン・コティヤール、クリスチャン・ベールの演技派キャストの共演と聞きかなり前から期待して公開を待ち望んでいた作品だった。
結果として、ジョン・デリンジャーという人物がなぜ今でもアメリカ国民に愛されているのかということがまったく伝わってこない非常に表面的な描写にとどまる映画として終わっていて3人の演技が活かされていなかった。
有名な人物の歴史的な出来事を再現するだけのシーンが延々続くなか、主演2人の恋愛感情が激しかったということは伝わってきたが、FBIの中で上司と捜査方針が一致せず思い悩む捜査官の感情も、仲間とジョン・デリンジャーの絆も非常に薄っぺらく流されて終わっていた。
ジョニー・デップファンとしては、名優同士の演技合戦に大いに期待しており、名作になる要素がたくさん用意されていた作品だろうにと思い非常に残念であった。
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