劇場公開日 2009年7月10日

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「虚しい」ノウイング kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0虚しい

2021年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 1959年の小学校。ルシンダの提案で未来予想図を皆で描いてタイムカプセルに埋めた。しかし、ルシンダ(ララ・ロビンソン)は数字の羅列を書いただけ。その手紙をケイレブが受け取り、家に持ち帰るが、たまたまジョンはそこに911012996という数字を見つけ、同時多発テロ事件との共通点を発見する。さらに見ていくと、過去に起こった大惨事の日付と犠牲者の数が見事に的中しているのだ。とりあえず、まだ起こってない数字をなんとか阻止できないモノかと奔走するジョン。余分だと思われてた数字も経度・緯度だと判明する。やがてルシンダの家族を見つけ、娘であるダイアナとその娘アビーと謎を探っていく。

 途中まではすごく面白いのだけど、災害には勝てない。運命に従わねばならない・・・と絶望感いっぱい。そしてケイレブとアビーが“ノアの方舟”によって新たな人類の再スタートするという内容。終末思想、世紀末思想、さらには選民思想(ちょっと違うか)をも思い起こさせ、こんな作品に踊らされる新興宗教が生まれやしないかと心配にもなってしまう。最後まで生きるなんて前向きな発想が一つもないところに虚しくならざるを得ない。

kossy
CBさんのコメント
2021年3月22日

> 途中まではすごく面白いのだけど

まったく、同感です!
面白かったのになあ。自分もこの映画の根底に流れるキリスト原理主義的な考え方が、すっごくあいませんでした。レビューにも書いたけど、2009年という年は「2012」とこれで、二度もノックアウトされた年でした。

CB