「エンタメ作品に出続けるニコラスに好感」ノウイング マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメ作品に出続けるニコラスに好感
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人類の最後、地球の終わり、天変地異を描いた作品が毎年、必ずと言っていいほど公開される。VFXとサウンド・システムの発達で、年々、迫力が増していることは確かだ。本作でも、ジェット旅客機の墜落や地下鉄の脱線シーンはかなりリアルだ。父と子の微妙な関係や、数列を書き残した少女など、細部の描写もしっかりしていて見応えがある。
問題はラストだ。この手の作品に宗教概念をもってくるのはいいとしよう。だが、超常現象(今回でいえば予言)の根拠を何が何でも理由付けしなければ気が済まないアメリカ気質が仇になった。けっきょく、他の生命体の登場となる。宗教、超常現象、宇宙人の3つが絡むとろくな事がない。最近、洋画が邦画に圧倒される原因のひとつではなかろうか。日本人にとっては「あー、またか」になってしまうのだ。
A級ともB級ともつかないエンタメ作品に出続けるニコラスには好感。ベートーベンの交響曲第7番の使い方も効果的。
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