劇場公開日 2008年11月1日

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「好きなヒトの、好きなものを、好きになるという気持ち」イエスタデイズ カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0好きなヒトの、好きなものを、好きになるという気持ち

2008年10月16日

泣ける

悲しい

幸せ

本多孝好の小説が原作と言うのですが、
この作品は読んでいませんでした。

フリーターの坊ちゃんが、
父親の生き方を振り返ることによって
一生を賭けた職を得ようと踏み出すまでの
現代風な青春物語、と受け止めました。

末期がんに犯された父親は
自分に考えが似ているが為に
反撥してくる次男坊に、
自分が次男坊と同じぐらいの年齢の時に
付き合い、子供まで授かったはずの恋愛相手の
消息を託します。

父親は、何故最愛の人と別れたのか?
それは、
"好きなヒトの、好きなものを、好きになるという気持ち"
をお互いにわかることが出来るほど愛し合っていたから
お互いの嘱望された人生を
犠牲にするほどの我儘を通せなかった、
そんな思いやりのある行為だったことを
次男坊は理解し、
自分の人生の一歩を踏み出そうとする勇気が
沸いてきたのでした。

どちらかがわがままを通した方が
幸せな人生を送れたはずだったのに。。。
でも、そんなことがわかるのは
あつかましい年齢に達してからですよ、ね!

カサキショー