劇場公開日 2008年11月1日

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「パンフレット売場に行列ができてた」イエスタデイズ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0パンフレット売場に行列ができてた

2010年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

”優れたエンタテイメントとは、感動の伝言ゲームである”

評判のよさの口コミ効果でしょうか。
劇場は、最前列しか空席がないほど、人で溢れていました。

☆彡      ☆彡

大・大・大感動です!!

上映終了後、すぐさまパンフレットを
購入するため、下階のロビーに向かいました。

すると、同じように、
お客様が続々とロビーへ降りてくる。
そして、みんなパンフレットを購入。
こちらにも、感動をしてしまいました。

いい映画(ドラマ)って、
「これアタリかも」って、最初の5分でビビッと電気が走ります。

今回も、そうでした。
中盤以降、泣きっぱなし。
特に、原田夏希さんが登場するシーンは100%泣いていました。

『その日の前に』
こちらでも同じ感覚を味わったのですが、
原田さん、こんなに雰囲気や、オーラを持っていましたっけ?

もう彼女が登場するだけで、空気が変わるんですよ。彼女の色に。
わたしがカメラマンだったら、彼女が登場したら引き込まれちゃいますね。
そして、気がつくと、手のひらにベッタリと汗をかいていそうな気がします。

《 食わず嫌いは損。人生を豊かにする 》
《 好きな人が好きなものを好きになる。これって素敵じゃない 》

心に残ったセリフ、
これすべて原田さんが優しく、塚本さんに話しかけるもの。

声がいい、話す速度もいい、
相手の話を受けて話し出すまでの間もいい。なんといっても、表情がいい。

塚本さんを、優しく包み込むような、マリア像のようなんです。
そこだけが、温かいんです。すべてを、赦してくれそうなんです。
こんな演技ができる女優さんを、私はこれまで観たことがありません。
それほどまでに、素晴らしかった。

もちろん、主役の塚本さんも、国村さんも、和田さんも素敵でした。

塚本さんと、国村さんの会話を観ていると、
「俺も、こんなふうに親父と話してみたいなぁ。
 俺なら、どんなふうになるだろう。こんなに仲良くビールを飲めるかな」
なんて、自分の姿を重ね合わせながら、観ずにはいられませんでした。

これだけ感動したんですから、ストーリーも秀逸です。
小ネタ、エピソードが非常に効果的でした。
一品だけ明かすと、クリームソーダ。
わかりきったオチなのに、感涙してしまいました。

すげぇ、細けぇ、ここまでこだわらんでも、と苦笑いしてしまったのが缶ビール。
プシュっと、ふたを開けるシーンがあるんですが、プルトップじゃないんですよ。
これで、背景に、大村昆さんのボンカレーの看板でもついていれば完璧でした(苦笑)。

☆彡      ☆彡

帰りの電車の中。
涙を必死にこらえてパンフレットを
なにかにとりつかれたかように、熟読していました(ある意味、異様な光景です)。

素敵な、時間をすごさせていただき、ありがとうございました。

septaka