イエスタデイズのレビュー・感想・評価
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パンフレット売場に行列ができてた
”優れたエンタテイメントとは、感動の伝言ゲームである”
評判のよさの口コミ効果でしょうか。
劇場は、最前列しか空席がないほど、人で溢れていました。
☆彡 ☆彡
大・大・大感動です!!
上映終了後、すぐさまパンフレットを
購入するため、下階のロビーに向かいました。
すると、同じように、
お客様が続々とロビーへ降りてくる。
そして、みんなパンフレットを購入。
こちらにも、感動をしてしまいました。
いい映画(ドラマ)って、
「これアタリかも」って、最初の5分でビビッと電気が走ります。
今回も、そうでした。
中盤以降、泣きっぱなし。
特に、原田夏希さんが登場するシーンは100%泣いていました。
『その日の前に』
こちらでも同じ感覚を味わったのですが、
原田さん、こんなに雰囲気や、オーラを持っていましたっけ?
もう彼女が登場するだけで、空気が変わるんですよ。彼女の色に。
わたしがカメラマンだったら、彼女が登場したら引き込まれちゃいますね。
そして、気がつくと、手のひらにベッタリと汗をかいていそうな気がします。
《 食わず嫌いは損。人生を豊かにする 》
《 好きな人が好きなものを好きになる。これって素敵じゃない 》
心に残ったセリフ、
これすべて原田さんが優しく、塚本さんに話しかけるもの。
声がいい、話す速度もいい、
相手の話を受けて話し出すまでの間もいい。なんといっても、表情がいい。
塚本さんを、優しく包み込むような、マリア像のようなんです。
そこだけが、温かいんです。すべてを、赦してくれそうなんです。
こんな演技ができる女優さんを、私はこれまで観たことがありません。
それほどまでに、素晴らしかった。
もちろん、主役の塚本さんも、国村さんも、和田さんも素敵でした。
塚本さんと、国村さんの会話を観ていると、
「俺も、こんなふうに親父と話してみたいなぁ。
俺なら、どんなふうになるだろう。こんなに仲良くビールを飲めるかな」
なんて、自分の姿を重ね合わせながら、観ずにはいられませんでした。
これだけ感動したんですから、ストーリーも秀逸です。
小ネタ、エピソードが非常に効果的でした。
一品だけ明かすと、クリームソーダ。
わかりきったオチなのに、感涙してしまいました。
すげぇ、細けぇ、ここまでこだわらんでも、と苦笑いしてしまったのが缶ビール。
プシュっと、ふたを開けるシーンがあるんですが、プルトップじゃないんですよ。
これで、背景に、大村昆さんのボンカレーの看板でもついていれば完璧でした(苦笑)。
☆彡 ☆彡
帰りの電車の中。
涙を必死にこらえてパンフレットを
なにかにとりつかれたかように、熟読していました(ある意味、異様な光景です)。
素敵な、時間をすごさせていただき、ありがとうございました。
ぬかみそ臭い時間を過ごす相手を選んだんだと思う
映画「イエスタデイズ」(窪田崇監督)から。
物語の場面を説明すると、長くなるのでやめるが、
主人公の父は、32年前、
ピアニストとして将来を期待される美しい音大生と恋をした。
しかし、結婚相手に選んだのは、彼女ではなかった。
「アルバイトは社会勉強だと思っていますから」と呟くような
本当に、普通の女性である。
その選ばれた妻役を演じる、風吹ジュンさんが
昔を振り返りながら、息子に説明するシーンが印象的だ。
女神のような存在の美しい音大生より、
同じトイレを使ったりすることにも我慢できる相手、
それが「ぬかみそ臭い時間を過ごす相手」という表現になった。
確かに、夫婦や家族って、同じ洋便器を使うことにも抵抗がない。
(わざわざ、除菌はしない・・・と思う(汗))
そんな相手の方が、結婚相手にはいいのかもしれないな、と
一人でメモを取りながら、苦笑いとなった。
結婚相手を決める判断基準が、同じ洋便器を使っても気にならないか?
なんてのは、どうだろう。
まったくトンチンカンなことでもなさそうだ。
父と息子の絆を描いた上質な作品
優しく穏やかで心に響く作品。
原作本は若い人に人気のある本多孝好の短編だが、この作品は窪田監督によって、幾つものポイントとなるアイテムが加えられていて、原作をより輝かせた手腕に驚かされた。
もちろん、原作を知らなくても大丈夫。
20代から年配の方まで幅広く堪能でき、原作、脚本、映像、音楽すべてが質の高い作品になっている。
宣伝過多で、中身の浅い雑な大作よりもこちらの方が絶対おすすめですよ。
なかなか・・・・泣けます。
特に期待せずに見に行きましたが・・・、感動しました。特に出演している
俳優さんも好きというわけではありませんでしたが、、
感情移入していまいました。
派手な映画ではありませんし、コメディーのように
すっきり感はあまりないかもしれませんが
優しい気持ちにはなれる映画でした。
好きなヒトの、好きなものを、好きになるという気持ち
本多孝好の小説が原作と言うのですが、
この作品は読んでいませんでした。
フリーターの坊ちゃんが、
父親の生き方を振り返ることによって
一生を賭けた職を得ようと踏み出すまでの
現代風な青春物語、と受け止めました。
末期がんに犯された父親は
自分に考えが似ているが為に
反撥してくる次男坊に、
自分が次男坊と同じぐらいの年齢の時に
付き合い、子供まで授かったはずの恋愛相手の
消息を託します。
父親は、何故最愛の人と別れたのか?
それは、
"好きなヒトの、好きなものを、好きになるという気持ち"
をお互いにわかることが出来るほど愛し合っていたから
お互いの嘱望された人生を
犠牲にするほどの我儘を通せなかった、
そんな思いやりのある行為だったことを
次男坊は理解し、
自分の人生の一歩を踏み出そうとする勇気が
沸いてきたのでした。
どちらかがわがままを通した方が
幸せな人生を送れたはずだったのに。。。
でも、そんなことがわかるのは
あつかましい年齢に達してからですよ、ね!
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