「役所広司監督の死生観が色濃く漂う」ガマの油 カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
役所広司監督の死生観が色濃く漂う
役所広司の監督初作品は、
好き嫌いがハッキリ出る作品になった、と思う。
私は彼の死生観を素直に受け入れる事が出来た、
が、決してとっつき易いものではなかった。
だから、誰にでも薦める事が出来る作品ではない。
だが、辛い事かもしれないが、
身近な人を失った人にとっては、
心に染みわたるものになると思う。
二階堂ふみ、という女優の演技も両刃の剣だった。
あの天真爛漫さは瑞瑞しく、この映画の悲しさを際立たせる。
しかし、あの笑い方のお陰で、
高まってきた気持がスゥ~っと引いていく。
この映画自体が、そんな感触の映画だった。
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