ボーダータウン 報道されない殺人者のレビュー・感想・評価
全4件を表示
どう生きればいいのか⁉️
メキシコのファレス
消防車🚒無いって、火事の時は?
工場で働く若い女性がレイプされたあげく
殺され砂に埋められる事件が1994年頃から頻発。
その数、375人いや行方不明入れると1,000人いや、5000人とも。メキシコ政府が真剣に取り組んでおらず15年経つのに一人も犯人を検挙していないという事実。
エバは砂に埋められたが、這い出し家にたどりつく。警察を信用できずローレンのいる新聞社にだけ話すと母に付き添われて来た途端、警察が嗅ぎつけ探すが、天井裏に隠れて助かる。
しかし、代表のアルフォン•ディアスは引っ張られた。
被害者エバに詳細や犯人のマークのような傷痕を
聞くのも憚られる。
警察を嫌がるエバ、
警察を見て逃げなくてはいけない、とは。
政府並びに警察は、これら関連する事件を無きものに
しようと躍起。 信じられない。
ファネスという人気歌手のコンサートに来て
元気になったエバだが、犯人を見つけてしまい、
顔面蒼白。タキシード着るような男⁉️
ローレンに声をかけて来たマルコという男、
工場のオーナーだ。
ローレンの自分の記憶かが合間に映される。
父は殺されたのか。ローレンは‥‥。
ローレンのホテルに匿うが、男がやって来て
エバは逃げてしまう。やっと見つけたローレンだが。
女性を匿ってくれるところに頼む。
髪の毛黒く染め工場に潜入するローレン、
お守りにエバからマリア様をもらう。
休めない流れ作業、仕事終業。
バス運転手を見つけ石を拾って鞄に入れ乗り込む。
砂漠とは違った人気のないところで止まるバス。
警察が待っているが、
違うところに来たバス。
襲われ逃げ出すが、どうにか逃げる途中
足音を聞いた。
第二の男はいた。
死体の山も見つけた。
イメチェンしてマルコに会う。
何か探る為?ディアスに相手にされないから?
圧力かけられ記事を掲載できなくなった、と。
アメリカ本社に戻って直談判するが、
聞き入れてもらえない。
この時の上司の言葉、
女たちの記事⁉️ にいつまで関わるんだ。
アメリカの新聞社の上司がこんな暴言を吐く❗️
ローレンは自分がメキシコ出身で父親は労働者でローレン自身の目の前で殺され、その様子も死体も見ていた。
(里子でアメリカに来たらしい)
(メキシコに居たなら)あの工場で働いていたのは自分かもしれない、殺されたのは自分かもしれない、
と叫ぶローレン。
エバの中に自分を見たのだ。
ローレンの留守中に、
隠れ家でも男に見つかったと気づいたエバは逃げた。
アルフォン•ディアスも撃たれて亡くなった。
バス運転手が釈放だと?この国の法律は?!
ローレンを見張る男がいた。
ファレスに戻されたエバ、生きた心地しないだろう。
エバの家でエバを探すローレンを犯人が襲う。
危機一髪、エバが必死に男を打ちのめす。
やっとやっつけた。
エバはちょっとホッとする。
翌朝バスの運転手の裁判が開かれ
エバは証人となって出廷する。
こういう女性を嫌う政府、あり得ない。
しかし、ローレンと共に裁判所に入るエバは
決意に満ちていた。
また殺人事件、17歳、犯人は何人いるのか⁉️
実話をもとに映画化されており、
今も事件が起こっている。
以下 グレゴリー•ナバ監督談:
メキシコ政府は、犯人検挙に力を入れるどころか、
本作に描かれる事件は嘘であると言う始末。
当のファレスで本作が公開される際も、
政府を恐れてジャーナリストは一切新聞に取り上げない。
また公開される劇場のポスターをマシンガンで
撃ち抜く事件も起こっている。
ジャーナリズムの報道の自由は無く、取り上げようと
した者はディアスのように殺されたり脅かされたりする。
黒澤明監督の『生きる』に感銘を受けこのような生き方をしたいと、と監督になった。
本作のローレンも初めキャリアを目指していたが、
エバと知り合いこの国の実情に触れるにつれ、
キャリアよりも、人を助けたい、生き方をしたいと
変容して行く姿を描いている。
撮影前に監督の自宅や会社前に鳩の死骸を置く嫌がらせがあり、スタッフが誘拐され拷問されて撮影が中断する事もあり、ジェニファー•ロペスはプロデューサーとして名を連ねているが、
主役二人身の安全のためにファレス以外の地で撮影した。
ジェニファー•ロペスもアントニオ•バンデラスも出演に快く応じてくれた人間性の高い俳優である。
NAFTAの功罪…
搾取する側にとっては莫大な利益を呼び、される側にとっては僅かな賃金で過酷な労働をさせられ、犯罪に巻き込まれる可能性もある。実際に起きてる失踪事件や殺人事件を背景に描かれた本作。米国の記事でさえ、政治家が世にでないよう隠蔽させられる。事件に巻き込まれるのは運が悪いしかないのか。犯罪者が捕まらないという無法地帯でしかない。バンデラスとロペスのロマンスを描くわけではなく、より社会派に仕上がってる
「トラフィック」のラストと似ている印象です。
メキシコとアメリカの暗部に挑むジャーナリスト達の奮闘を描いた物語。
実際にあった事件に着想を得た映画のようです。
映画は、虚栄心に富む女性ジャーナリストが、被害を受けた女性との触れ合いや現地ジャーナリストと行動を共にする中で、ジャーナリストとしての使命感を取り戻すストーリー。
貧困と人種差別、麻薬組織に資本家。数多くの歪が闇となって覆うメキシコ北部の絶望と陰惨さが、良く描き出しているように思います。社会派サスペンスとしての完成度の高さを感じます。
ただ、現実の世界の病根が根深い分、カタルシスを感じる完全勝利を描くのが難しい題材。映画のラストは、そんな現実の中でも仄かな明るさを感じさせるもの。個人的には、せめて少女の犯人だけでもしっかりと逮捕出来ていれば、もっとカタルシスを感じることが出来たように思います。製作側は敢えて曖昧に描いたのでしょうが、個人的には残念に感じました。
私的評価は普通にしました。
maquiladoras
実際の事件を基に脚色されたお話。
Juarezが舞台の映画は凄まじいです…(>_<)。
最近だと"Sicario"もJuarez絡みでしたね。
無法地帯の更に上を行く、死臭漂う腐りきった世界で、貧富の差が激しく、弱者はどこまでも搾り取られ、虐げられる。
犯罪を暴くのではなく隠蔽するために、犯人だけでなく、警察までもが報道の邪魔をし、被害者や目撃者を追い詰めるので、どこにも安住の地がない(>_<)。見せかけの平和の裏で、捕まらないことを良いことに、凶悪犯罪が急増。メキシコだけでなく、利益を得ているアメリカでも報道に圧力がかかる。
腐敗した世界だから、どさくさに紛れてケダモノは殺すしかないよ、と妙に納得。
NAFTAによって政府機関と大企業、地主などの権力者だけが潤う仕組み。安い労働力を求めて工場進出した日本企業にも責任があると思うと心苦しいです。
NAFTA破棄はアリだと思わせる映画でしたが、散々儲けてから国境に壁を造る!と言っても、弱者の逃げ道を奪い、メキシコから仕事がなくなるだけで、致命的副作用のような腐敗に歯止めをかけるのは容易ではなさそうです。
"A career is a kind of work that you want more than anything and you give up everything to get it, and when you get it, you realize that it's not that great and you have no life."
全4件を表示