劇場公開日 2008年10月18日

ボーダータウン 報道されない殺人者のレビュー・感想・評価

全9件を表示

5.0「調査報道はタイプライターと一緒に死んだ」

2024年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公のジェニファー・ロペスが編集局長に詰め寄ったとき、彼が放った言葉が印象的で、同時にこの世界をありのままに表現出来る場所はもう映画などの中にしか残っていないように感じた。
彼は続けて言う「今ではすべてが企業のものだ。君の記事も、君も」
映画では相手を裁判にまで持ち込み、第二の男を始末しただけで締めくくっているが、これさえも実際には難しいことなのだろう。
この映画が教えているのは、局長の言葉そのものだと感じた。

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R41

3.5若い女性の連続殺人

2024年1月16日
iPhoneアプリから投稿

 安い賃金と厳しい労働条件で工場で働く若い女性を狙った連続殺人事件。実際にメキシコであったことを元にした映画。
 何人も殺されても工場側も改善策を練らず、警察も真剣に捜査しない。新聞社もあまり記事にしようとしない。そんな状況下なんとか記事にしたいとアメリカから来た女性記者が悪戦苦闘する話。でも、犯人がお偉いさんも関わりがあり、周りも揉み消しに協力している、記事になるわけがない。いつも泣き寝入りは貧しい人達。巻き込まれて殺された主人公の記者の友人も気の毒。

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アンディぴっと

2.5メキシコで起きている実際の連続女性殺害事件をもとに、国家の闇を鋭く...

2023年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

メキシコで起きている実際の連続女性殺害事件をもとに、国家の闇を鋭く批判するサスペンス。主演はプロデューサーも兼任するジェニファー・ロペス。共演に「レジェンド・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス、「ディパーテッド」のマーティン・シーンら。メキシコとアメリカの国境の町フアレスで起こっている連続女性殺人事件を追う敏腕記者ローレンは、現地で新聞社を経営する元同僚ディアスを訪ねるが、そこでメキシコの汚職にまみれた情報操作の実態に直面する。

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つよぽん

3.5いったいどこまでが事実なのか...

2023年8月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

事実を基に作られた作品
どこまでが事実で、どこからが脚色されたものなのか、そこを考えてしまうけど、こういう事が実際に起きているのでしょう
そして治安を守るはずの警察、安心して住める国にするべきはずの政府、この二つを頼れない富裕層ではない方々の現状が本当に悲しすぎます
報道する事が直接の解決策じゃないけど、報道する事は絶対に必要だと改めて思わされました
このような現状が世界に知られる事によって、メキシコの政府も警察も変わっていくのではないでしょうか
一日も早くそうなれば良いと思います
観終わって作品としてどうとかより、メキシコの現状の事ばかり考えてしまいます

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小町

4.0許しがたい真実

2023年8月15日
iPhoneアプリから投稿

この映画は全てが事実では無いにしても若い女性が安い賃金で雇われ帰り道などにレイプ・殺害され放置や埋められたりしてるのはそのままではないのかと思ってます。
そしてそれに目を背けてる企業、警察、政府、はたまた国。許せないです。
どんどん報道してして欲しいです。

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クゥラン

5.0真実を明かす難しさ

2015年2月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

いやー最初から最後までのめり込みました。
私は大学でメディア系の学部にいますがこの映画を観て記者を目指そうと強く決心しました。
それぐらい引き込まれました。
平和ボケジャパンにいる私たち日本人に観てほしい映画です。
真実とは何か。私たち日本人は世界の情勢知らなすぎます。私は真実を追い求めて生きて行きたいと強く思わされた作品でした。

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ソフトサラダ

4.0報道されない事件のその訳は?

2009年3月15日

悲しい

知的

アメリカの国境沿いにあるメキシコの町、
ファレス。
この町では、公表されただけで
375人の婦女暴行殺人が起きていた。
たが、闇に埋もれた犠牲者は五千人ともいわれている。
その事件を一人の女性記者が追う。
この事件、どうも実際の事件を基に作っているらしいのです。
ということは、メキシコの国境沿いの有る町で
同じような事が起きている、と言う事なのです。

この事件、どうして公表されないのか?
それは、
国家権力と企業と警察とが結び付き
危険な町と思われるのを回避しているからなのです。
そして、犯人たちは摘発されないことを利用して
どんどん増殖し始める、という悪のシナジーが
働き始めているのです。

この町には
安い女子労働力を求め
外国から工場が進出しています。
政府としても
大量の婦女暴行殺人が有るなどと報道されると困ったことになるし、
そこへ進出している企業はもっと困ったことになってしまうのです。

そんな時、事件に遭いながら、一人の少女が命かながら、
生きて戻って来た。
その少女エバとロペス演じるローレンが
この事件の真実に迫っていく。

この話の背景はこれだけで充分だと思うのに
更にローレンの生い立ちや
彼女と昔のパートナーとの関係も盛り込んでいるものだから
味付けはてんこもり状態。

彼女の生い立ちは
確かに最後の、何故会社を棄て
ここまで少女を助けこの事件を追うのか
という動機付けになっていたと思うし、
重要な味付けになっていた。

映画には関係ないかもしもしれないが、
ロペスの全身を映したシーンでは
やたら腰つきが気になった。
やぼったいのだ。
だが、そのヤボッタさも
最後には
ファレスという町に妙にマッチしてきたから不思議だ。

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カサキショー

3.5告発する勇気。

2009年3月4日

悲しい

怖い

難しい

名画座にて。

題名くらいしか知らなかった本作。こういうのが観れて嬉しい。
しかし内容は…。
これが日常的に起きている事件というのが信じられない。
強制労働の果てに、そんなことまでされているなんて!酷い。
泣き寝入りする被害者家族が多い中、奇跡的に生還した
少女の訴えから事件の究明に乗り出す女性記者と元同僚の
行く手に、次々と脅しの警告が発せられ、命まで危険にさらす。
とにかく内容がセンセーショナルで、怖くて仕方がなかった。

ただ映画として考えると、あまり纏まりは良くない感じだ。
決して観やすい内容でないだけに、サスペンスドラマのような
緊張感が大切なこともあるが、J・ロペスが金髪で車を飛ばすなど、
証人保護の観点から、あり得ない展開が多かった気がする。
また、あの「濃さ」がウリのA・バンデラスが別人のように見える。
あれほど印象の薄いバンデラスを観たのは初めてかもしれない(爆)

しかしながら、こんな横暴を告発すらできない貧民層が、
当たり前に存在しているのが今のメキシコの現状なんだそうだ。
告発映画のような試みがかえって恐ろしさを増している。

(日本だって笑ってられない。何とかしなければいけないのだ!)

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ハチコ

4.5信じられない現実、ここにあり!!!

2008年11月22日

悲しい

怖い

えっ!?これってマジ???
・・・って、日本でのほほんと暮らしてる私には、思わず叫びたくなるくらい、信じられない現実がここにあり!!!
アメリカ・メキシコ国境の町フアレスで、実際に起きている女性連続殺人事件。
この15年間で不明者をいれれば、その数なんと!5000人・・・とか(@_@。
実話に着想を添えたとはいえ、ホントに怒り奮闘したくなる現実をよくぞ映画化にしてくれた!
そう思えずにはいられません。
同じ女性として、悔しく悲しい話です(泣)

か弱き国民を助けてくれるはずの警察でさえも、自分の利益のみで動くような汚い社会。
低所得者たちは、ただただ泣き寝入りで終わらせなければならないのか・・・
これ、実際に起こってる現実なんですよね。悲しいけど。。。

あらあら☆
お久しぶりのジェニファー・ロペス^^
しばらくお逢いしてないうちに、ずいぶんとたくましいお身体に変身しちゃいまして・・・(笑)
・・・っけど、相変わらずお美しい顔ににんまり^^♪
最初のブロンドも綺麗だったけど、やっぱり彼女は黒髪カールが可愛いっす♪
男の色気満載☆のアントニオ・バンデラスも、今回は地味目にちょいワル風で良かったなぁ~^^
・・・とまぁ、こんな余分な思考をまじえながら観ていないと、苦しすぎてやってられません!
とにかく重い問題作です(涙)
でもたくさんの人に観て欲しい。

今こうしている間にも、世界のどこかで起きている理不尽な未解決事件。
あなたは知らずにこのまま過ごせますか?

           11月21日イオンシネマ高崎にて観賞

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ゆりこ