リトル・ランボーズのレビュー・感想・評価
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ショタは正義(ランボー)
フォロワー様におすすめしていただいた作品。
題名を見たときに「ランボーって、もしかしてあのランボーか?」とスタローンを思い出した。
まさにそのとおり。
ランボーに憧れた2人のショタのお話でした。
ナイスショタ。
厳しい教会の信仰者の家で育った気弱ショタと問題児のショタが『ランボーの息子』という映画を一緒に作る。
出会いのシーンはほぼ問題児に遊ばれる感じでしたが、彼の家で見たランボーに衝撃を受けた気弱ショタ。
元々、信仰はほとんどしておらず(聖書に落書きしたり)娯楽を制限されていた彼にはランボーは最高だった。
2人は仲良くなり映画を楽しく作ってたわけです。すごい可愛い。ほっこりする。まぁ、気弱ショタが信仰への抵抗があったりしますが...。
そんな中で空飛ぶわんこのシーンの撮影により、いろいろあって問題児が一時的に停学になり、彼がいない間に気弱ショタは新しい仲間を見つけてしまう...。
インパクト大の留学生のフランスボーイです。
英国人から何故かモテるフランスボーイのおかげで、映画の協力者は増え、気弱ショタは新しい世界をたくさん知るわけですが、問題児は嬉しくないわけです。
私も嬉しくないわけです。2人でニコニコしながら映画撮ってたあの時代を返すんや!
フランスボーイ達が気に入らない問題児は除け者にされてしまいます。その結果、気弱ショタと仲が悪くなります。
撮影中に事故にあい、フランスボーイ達はあっさり気弱ショタを見捨てるが、問題児だけは彼を助けて兄を馬鹿にされたこと怒ります。
「兄貴だけはそばにいてくれる!!((`;ω;´)」
ええ子や...。でもこの後に大怪我を負います。
この時の映像が残っていて、お兄ちゃんは改心します。ついでに気弱ショタの家もよくわからん宗教をやめます。やったね!!!!!!
そしてフランスボーイはフランス人からは嫌われ者だった。お前のこと嫌いじゃないよ...!!
そして、ラスト。
問題児が退院した際に映画館で短編映画として『ランボーの息子』が放映されます。
お兄ちゃん頑張った...!!
んでもって、気弱ショタと和解。
ハッピーエンド!!!!!!!!!!
この映画、悪人って1人もいないんですよ...。
そのせいか、関係が上手くいかないときがツライ!
気弱ショタの頭の中での妄想とか、めちゃくちゃ可愛いし、問題児がお兄ちゃん大好きな感じも可愛い。
トータル可愛い。ショタは可愛い。
観ててほっこりする楽しい映画でした(*´ω`*)
素材が面白く、つい子供時代を思い出したくなる!
映画のジャンル分けから言うと一応コメディー映画の部類に属するのかも知れない本作品ではあるけれど、これは、とっても愉快で楽しさ一杯溢れる青春ドラマの傑作の1つで、はっきり言えば、「SUPER8スーパーエイト」よりも遙かにキャラクターの魅力が満載で、映画の面白さ、楽しさが冴える傑作だ。子供が主役の青春映画として観ると「リトルダンサー」や「サイモン・バーチ」「スタンド・バイ・ミー」と比較しても、決して劣る事が無い作品だ。
昔から子供が主演の映画と、動物が出て来る映画は、どんなスター俳優を出演させても、観客の関心は、自然と子役や、動物の方に向けられていってしまう事から、子役やスクリーンの中に出て来る動物達は、スクリーンキラーと言われて、スター俳優達にも恐れられる存在であるけれど、この映画の主人公のウィルを演じているビル・ミルナーも正にスクリーンキラーの一人としてその存在は観る者の心を釘付けにする可愛らしさがあった。そして、このウィル少年のキャラはどちらかと言うと内気で、もの静かな性格の繊細な少年だ。しかしその彼が学校でふとした事で知り合ったリー少年は、やんちゃ坊主、いえいえそれを通り越して、学校の問題児だ。でもそんな性格が真反対の二人ではあるけれど、何故かこの2人は意気投合し、リー少年は映画撮影を趣味としているのだが、ウィルをこの映画に出演させる事で、2人の新たな学校生活は子供らしさを取り戻し、陽気で楽しい青春時代へと変化して行く。
ところで、映画フリークである私などは、子供の頃に何故カメラを買って自分で映画を撮らなかったのかと、この映画を観ると、自分の子供時代を思い出し、自分の生活感と重ね合わせてついつい冷静さを失ってしまうくらいにこの映画に引き込まれ、今でも自分の少年時代を振り返り後悔してしまったのだ。人生をもしもう一度やり直し出来るものだったら映画撮影小僧になって、きっとリーの様に撮影しまくりたいと、そんな楽しい空想の世界へとひきこまれるのだった。そしてあのスピルバーグ監督もきっとこんな子供時代を過ごしてきたのだろうなと想像しながら観ていた。
劇中のウィル少年の家庭は、父親が不在で母は戒律の厳しい教会に属している為に映画や、TVも観る事が出来無い厳しい生活を送っている家庭だ。当然の事ながら、思春期を迎える多感な年頃のウィル少年にとっては、こんな家庭環境で生活を送る事は、当然学校の廻りの子供達との生活環境の大きな隔たりが有るために、学校でも家庭でも孤立していたのだ。
そんな孤独な彼の始めて観た映画「ランボー」は、孤独に一人で警察官達に1人で闘いを挑むランボーの存在は、単なるのアクションの面白さの虜になる事では無くて、彼の孤独な心を癒やす、最高のヒーローの象徴となる。
一方リー少年も状況は異なるものの、彼の家庭環境としては、子供が育つには不適切な環境である事から、この2人は映画撮影を通して親友へとなっていく。
笑いあり、ちょっとした涙も有り、これぞ、痛快アクション青春グラフティーであるのだ!
久し振りに、楽しい映画を観る事が出来た!拍手大喝采したくなる映画だった!
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