「【”壮大な法螺話”1953年から2012年までの間に地球を救う正義の味方が生まれ出る過程をパンキッシュに描いた作品。物語構成の妙に唸らされた、中村義洋監督の手腕が炸裂した作品でもある。】」フィッシュストーリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”壮大な法螺話”1953年から2012年までの間に地球を救う正義の味方が生まれ出る過程をパンキッシュに描いた作品。物語構成の妙に唸らされた、中村義洋監督の手腕が炸裂した作品でもある。】
ー 伊坂幸太郎作品を多数手掛ける中村義洋監督が奇想天外な伊坂ワールドを巧みに映画化した作品。
作品構成の素晴らしさは、特筆ものである作品でもある。-
■2012年。地球滅亡まであと5時間。人々が避難し、静まり返った街で営業を続けるレコード店があった。
そこにいるのは、店長(大森南朋)と不気味な車椅子の客・谷口)(石丸謙二郎)。
そして店内には、70年代に解散したパンクバンド”逆鱗”の曲「FISH STORY」が流れていた。
◆感想
・パンクバンド”逆鱗”の曲及びメンバー(伊藤淳史、高良健吾、渋川清彦、江口のりこ)が演奏する、「FISH STORY」無茶苦茶格好良い。
設定では、英国のパンクバンド”セックス・ピストルズ”が世に出る一年前になっている。
・その後の、2012年から遡って、地球に衝突する巨大隕石を爆破する”世界の救世主”が誕生する過程が、破綻なく描かれている。
作品構成が素晴しい。
<多部未華子、濱田岳、森山未來が演じる役柄の連関性が、最後に明らかになる物語構成の妙に唸らされるとともに、”どんな状況でも諦めてはいけない”と言うメッセージも織り込んだ、中村義洋監督の手腕が炸裂した作品。
よくぞ、あの短編を映像化したモノである。>
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