「こんな面白い作品、観た事無いと語る少女」ストリート・レーサー カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな面白い作品、観た事無いと語る少女
ハリウッドの典型的な娯楽映画でした。
ストーリーは三つのカーレースを軸に組み立てられています。
最初のレースは
主人公の身の上にあった今までのことを回想する為のレースです。
次のレースは、
今ある危機を乗りきるべく戦いを挑む為のレースで、
このレースが全体の中軸になっています。
そして最後のレースが
何故レースをするのかを自分に問いかける
自己との戦いのレースです。
これらのレースの合間に敵と自分の置かれた立場を簡単明瞭に、
でも丹念に説明してくれます。
作品全体が荒唐無稽で、
リアルな作品が好きな人には
テイストが合わないかもしれませんが、
この作品は
これからの娯楽作品の一つの方向性を示しているような
気がしました。
これだけCGが進んだ時代です。
手塚治虫の漫画のように
シリアスなところにジョークを交えて
如何にも漫画チックにストーリーを進めて深刻さを出さない、
そんな、軽さや気軽さを前面に出したテイストです。
年に1、2本しか映画を見ない人には
とても面白い作品だと思います。
最後に、
母親と一緒に来ていた中学生と思われる女の子が、
観終わった後にこんな面白い作品、みたことないと
興奮気味にお母さんに言っていたのを耳にして
私は大きく頷いてしました。
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