ホビット 思いがけない冒険のレビュー・感想・評価
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LOTRは大好きでした・・。
ファンタジーブームを牽引したLOTR三部作の前章の映画化 撮る方が二転三転して結局ピーター・ジャクソン撮。 トルーキンの児童文学を映画化した事と LOTR監督が撮った事が合わさって 私的には萌所が薄いLOTR感否めす。 懐かしい顔ぶれに久々再会なるも 長尺もあいまって、この長旅暗雲立ち込めてしまった気が・・・
全ての序章。圧巻です。
『圧巻だ!なんだこれは!!』 これが見終わってすぐ思った感想です。 10年前、中学2年生の頃に「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」を初めて観て衝撃を受け、それからこの作品の映画化を切望し、海外の映画サイトを追いかけたりしていました。そしてまさかの今回の試写会当選。それも4枚。奇跡としか言いようがありませんでした。 ここではネタバレはしませんが、作品全体の概要とイメージを書きます。 まず、オープニングから圧倒されると思います。トーリンが旅に出る理由。そしてトーリンとある闇の勢力の確執の意味付けがまず分かります。 全体のテイストとしては、LOTRシリーズを踏襲しつつも、ベースが児童文学だけあって、シリアスというよりも明るいトーンで進行していきます。ゴブリンのデザインもLOTRと比較すると、ファンタジーで溢れ、監督をする予定だったギレルモ・デル・トロのデザインがしっかりと残っています。また、ガンダルフの描き方もLOTRの『不完全な部分があまりない聡明な魔法使い』のイメージから、今作では『白の会議の中ではまだ若く、無茶をする。そして機智に富んでいる』となっています。前作から10年経っているのに、より若く不完全なガンダルフを演じたサー・イアン・マッケランはすごいです。 LOTRに比べると、シリアスさが押さえられ、難解な心理描写が少なめかもしれませんが、そのかわり迫力や圧巻度は増しています。 そもそも、旅に出た意義も異なります。以下にまとめてみました。 【旅の目的】 LOTR:世界を救うために指輪を捨てに行く。 ホビット:失われたドワーフの宝と故郷を取り戻しに行く。 【主人公の旅への参加】 LOTR(フロド):エルロンドの会議で自分から立候補。 ホビット(ビルボ):ガンダルフにそそのかされて参加。しかし後に主体的に参加。 意義が多少違います。それに守るものの規模も。 ここで気づかれた方もいると思いますが、LOTRもホビットも物語の構成って実は似てるんですね。その意味でホビットが当初の二部作から三部作になったのは意義があると感じます。 最後に、この作品は三部作の序章です。「旅の仲間」もそうだったように、序章をベースにこれからさらにすごい旅が始まります。 LOTRシリーズの崇拝者であれば、作品の中でLOTRとの類似点をいくつも発見できて、とても嬉しいことでしょう。 本当に素晴らしい作品に仕上がっています。 ピーター・ジャクソンをはじめ、映画のクルー全員に敬意を感じています。 全てはここから始まります。
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