劇場公開日 2008年10月18日

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「“オチ”は、イマイチ…。」イーグル・アイ mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5“オチ”は、イマイチ…。

2008年10月29日

楽しい

興奮

スティーブン・スピルバーグ製作総指揮。予告編はとっても面白かった(まあ、意地の悪いこと(^^;)。聞くところによるとスピ様は、10年前からこの企画を温めていたとのこと。う~ん、その気になればもっと早くに映画化出来たでしょうに…。

 途中までは、ヒジョ~に面白い!典型的な“巻き込まれ型サスペンス・アクション超大作”。展開が非常にスピーディーで、次から次へと危機また危機のオン・パレード。こちらは観ているだけで、充分手に汗握ってしまいましたが、主人公の2人にしても、ごく普通の“民間人”なわけですから、『何ぼ指示通りでも、あんなんしたら死んでまうって!』とツッこんでしまいましたわ。そう、身体がもちませんて!!
 ところが、謎の電話の女の正体(“アリア”って名前なんですけどね)が判明するシーンで、吾輩“ガックリ”してしまいました。いやだってソレって、あまりにも芸が無いと言うか、ヒネリが無いと言うか、エラく古典的でありふれた“オチ”ですがな。これ以上言うと、ネタバレになってしまいますが、キーワードとしては「2001年宇宙の旅」(わかる人には、わかっていただけますよね?)ですね。思わず『な~んや!』と、拍子抜けしてしまいましたわ。だって、スピルバーグは、この映画で、情報社会の恐ろしさを人類に警告したかったらしいですが、あくまでもそれは“アレ”の存在が引き起こしたことで、“アレ”が無ければ起こり得なかったことで、要するに“アレ”が無いと、この映画自体が成り立たない…って、それって映画として致命的じゃありませんか?あまりにストーリーが荒唐無稽すぎて、中盤以降は吾輩『そんなん、ムリムリ!』ってツッコミを、内心バンバン入れまくってしまってました。う~ん、面白かったんですけどね~、何か素直に楽しめませんでした。吾輩って、ひねくれてますかね??

 何やかんやとツッコミましたが、アクション・シーンは間違いなく“1級品”です。映画館の座席に座っているだけで、まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚に陥る映像の連続。この映像だけでも、映画館で観る価値は充分にあると思われます。悔しいけど、さすがスピルバーグ(あ、監督は違う人なんですよ)ですね。
 シャイア君は、がんばってますね。こちらもさすが“スピちゃんの秘蔵っ子!”これでスピルバーグ関連映画は、何連投なんでしょ(て、いうか他の映画出てるか~)?ただ彼はシッカリしてるのか、頼りないのかイマイチ掴めないんですよね、表情も演技も。うん、まだまだこれからですよね。もっともっとスケールUp出来ると思います。次代のハリウッドを背負って立つニュー・スターな訳ですから、これからも益々の活躍をスクリーンで見てみたいですね。あと、ビリー・ボブ・ソーントンが効いてますね、この映画。シブい!この人、映画・キャラによって様々な顔を演じ分けてますが、今回のような(「アルマゲドン」的な)役柄が、吾輩的には、一番好きですね。カッコイイじゃないですか!

mori2