「とりあえず、あぁ…。」あぁ、結婚生活 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえず、あぁ…。
名画座にて。
この名画座はこういうコメディがけっこうよくかかる。
品良くお洒落、大人が好みそうな感じの(フレンチ系とか)
名優を取り揃えた…。ご多分に漏れず、これもその一品。
たまには下品な笑いのW・フェレルあたりをかけてくれたら、
個人的にはもっと評価できる劇場になるんだけど^^;
舞台は1940年代のアメリカで、真面目な顔面して愛人を
囲っている主人公が、愛する妻に離婚を切り出せずに
親友に相談。その親友まで愛人に一目惚れして横恋慕。
さらには妻にも愛人がいて…。という、クラシカルな
雰囲気なんて背景だけの、ほぼ現代に通じる愛憎物語^^;
しかもその妻を、毒殺してしまおうなんて…。オイオイ。
上品な作りの割に、やってることは結構えげつない作品。
ただとっても面白いのが、終始困った顔したC・クーパーで
いかに真面目な男かが最後まで延々と描かれるほどに、
彼の気の毒さが浮かび上がる…^^;ハマり役過ぎて大笑い。
もともとは彼が張本人と見せかけて、実は親友の元007^^;
P・ブロスナンがぜ~んぶ美味しいところを横取りしていく。
まぁだけど、、、
独身者同士がくっ付く方がぜんぜん罪がないワケだから。。
やはり夫婦は元の鞘に?納まるべきということか。
あぁ~結婚生活。よねぇ。
妻役、P・クラークソンのやたらとチャーミングな風貌と演技、
一番得?な愛人役、R・マクアダムスの可愛いこと可愛いこと!
さらには、どこかで見たことあると思ったら、LOTRの
ファラミア役、D・ウェンハムまで出ている!しかも妻の愛人?
なんという顔ぶれだ。。。
ただ肝心のお話の方は…かなり普通な感じで、
ドキドキさせるわりには何も起こらないという…結局のところ、
あぁ、結婚生活。なんだな。やはり。で、締めくくられる一本。
(感嘆の「あぁ、」なのか。深い溜息の「あぁ、」なのか。)