カフーを待ちわびてのレビュー・感想・評価
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沖縄と恋愛映画
気持ちの良い空と海と…映画ではそれだけで足りるのだが。 現実は厳しいのだろうなあ。 マイコが嫁に来たらいいよなって思う恋愛映画好きな人は見てください。 恋愛映画としては甘口の類いなのか?カフーは寝て待てみたいで受け身な気がするけど。 もっと行けよ!って言いたくなるね。(笑)
幸せを数えたら・・・
「嫁に来ないか」と書いた絵馬を見てやってきた女性の名前は幸だった。一瞬、新沼謙治を思い出すのですが、謎めいていてどことなく翳りを感じさせる幸(マイコ)を見ると「SACHIKO」を歌ったばんばひろふみの顔を思い出しました。しかし男優たちはイケメン揃い。それでも嫁不足に悩んでいる沖縄離島の物語です。そういえば、ばんばひろふみって宮川大助に似てるよなぁ~などと考えてると、宮川大輔が出てきました・・・紛らわしい・・・ 雑貨屋を営む主人公の明青(玉山鉄二)は黒のラブラドールを飼っていて、その名がカフー。沖縄方言で“果報”の意味だそうで、“果報は寝て待て”をもじったようなタイトルと、幸せから見放されたかのような男女のラブストーリーは原作が日本ラブストーリー大賞を取っているだけあってしっかり泣かせてくれます。また、明青は幼い頃の火傷によって左手を隠している伏線もよかった。もしかして野口英世のように偉業を成す展開もあるんじゃないかと想像してみましたが、そんな馬鹿なことを考えてしまう自分を恥じました。 さすがに南の島の美しい映像にはうっとりとさせられるのですが、切り返しなどの編集手法が単調で心配になってくる。それでも玉山の純朴な演技とマイコの雰囲気によってのめり込んでしまい、最後には思わず涙がこぼれてしまいました。 ストーリーそのものの面白さよりも、泥棒なんかが存在しない小さな村の様子や過疎化と貧困に悩みつつも伝統行事を楽しむ村人に心癒され、沖縄病に罹ってしまいそうになる映画。また、おばあの方言による面白さも「おっぱいがでかい」で最高潮になりました。そりゃ、マイコじゃなくて高岡早紀のほうでは?とつっこみたくもなります・・・
待つ
明青がずっと待っていた母親。その分身として幸と出会えたならば、今人生に辛い事があったとしても前を向けそうな気がします。それにしても2000年代の作品は、癒し系が多いですね。沖縄の風景もストーリーも美しいので、現実から逃避をしたい方にオススメです。
君に幸せあれ。
最近こういう、癒し系映画?といわれるものが多くなった。 景色のいいロケーションと、ふらりと旅に出てやってくる若者。 なにをするのでもなく、毎日をぼーっと過ごしているうちに、 心と身体が自然と共に癒されていくという…。 今作もそういう類の作品なんだろうと勝手に思っていた。 もちろんそんな要素はたくさん描かれてはいるが、今作は何か、 リアルなものを感じた。確かに主人公は玉鉄だからカッコ良い。 訪ねてくるのもマイコ(モデル上がりの女優さん)だからできすぎ。 いや、まぁそれはそうなんだけど…^^; 沖縄の寂れた島村が舞台で、ここにもリゾート開発の話が出る。 のんびり自然の中を過ごしたいと思うものの、観光事業もなく、 農家の収入も減る一方。生活のため、島民のほとんどは賛成する。 反対している一人が玉鉄演じる明青で、彼には恋人も嫁もいない。 小さい頃出ていった母親を恋しく思う一方で、そろそろ奥さんも 欲しい…などと思う気持ちを絵馬に認めたところ、返事が来る。 「私をお嫁さんにしてくださいますか。」たった独りでおばあと 生きてきた明青には青天の霹靂(爆)さらに訪れたのは稀な美人。 そりゃあ嬉しいだろうと思う…^^; さすが文化庁推薦だけあって、実にプラトニックな恋愛物語^^; ただそれが、例えば誰かを恋しく思う気持ちや、誰かの幸せを 案ずる心使い、他人同士が助け合って生きる大切さを深く問う。 島民は、皆いい人ばかりだ。突然訪ねてきたマイコ演ずる幸が、 いったい誰なのかがミステリーとなる以外は、何の意外性もない。 島での生活ってこんなもんなんだ。リゾート地としての沖縄しか 知らない私などには、とても新鮮で興味深い。今は懐かしい蚊帳、 お盆の迎え火、様々な土地の風習を幸と共に学ぶような感じだ。 後半、やっと物語が動き始めると、二人の秘密が明かされる。 私は、明青が「1、2、3。」と数えて我慢する癖がとても辛かった。 なぜこんな若い男の子が、そんな我慢をしなければならないのか。 もっと泣いたり笑ったり怒ったり、感情を出せばいいじゃないかと (この歳になるとお前こそ少しは黙っていろと言われる自分と重ね) どうにも辛かったのだ…xx 母親が恋しい頃に、自分を置いて出ていった母親を責めもせず、 突然訪ねてきた若い女を住まわせてやるその優しさを、なんとか カフー(朗報)と結び付けてやりたいと老婆心が疼いて仕方なかった。 ラストは原作とは違うらしいが、私はまたあの絵馬で泣けた(T_T) 例えどんなにファンタジーでも、あり得ない偶然だとしても、 幸せを掴んでほしい人には、何としてでも幸せになって欲しいのだ。 大いに待ちわびて、大いに堪能できますように。私祈ってます~。 しかしこのマイコさん。役得といいますか。今回も素敵な役ねぇ。 あぁ、うらやましい。。 (日本語の美しさも堪能できる。言葉遣いの良さは品格を増します。)
癒されるなあ…。
沖縄の、ある小さな島を舞台にした、チョット不思議なラブ・ストーリー。沖縄の自然、そして何故か緩やかに感じられる時間の流れ。優しい“恋愛おとぎ話”です。 冷静に考えると、『んな話、あり得んて!』とツッコンでしまいたくなるのですが、この映画は、そういった“意地の悪い思い”を、少なくとも映画を観ている間は、忘れさせてくれます。それは、沖縄の青い海と、のどかな島の風景。そして心に優しく沁みてくる、“沖縄言葉”によって掛けられる一種の“魔法”みたいなモンでしょうか?とにかく、殺伐とした日々を生きている我々を、この映画は何とも言えない独特の空気で包んでくれます。ありきたりな、本当にありきたりな言葉でしか表現できないのですが、癒されます。約2時間の、“バーチャル・沖縄トリップ”。心の洗濯には、もってこいの映画だと思います。 男の立場から言わせていただきますと、あんな美人が何の脈絡もなく、いきなり『嫁にしてほしい』と言って、自分の生活の中に押しかけて来たら…『大歓迎です(^^;!』いやあ吾輩映画を観ていて、何度明青のことを羨ましく思ったことか!美人で優しくて、従順で、健気…もお言うことナシですがな!然るにそんな彼女のことを明青は、疑ったりしちゃうわけですよ。何と罰当たりな!…って、あの状況なら、そんな風に考えてもしょうがないですよね。 幸を演じるマイコちゃんが、イイですね。彼女はアメリカの生まれの美人さんで、一見すると知的でクールに見えるのですが、映画の中でのチョットHなシーンも、微笑ましくこなしていて、とても気さくな笑顔が印象的でした。ただの美人ではなく、カワイさを持ち合わせた女優さんだと思います。 そして全編で使われる“沖縄の方言”。ちなみに「カフー」とは、沖縄の古い言葉で「果報」とか「よい知らせ」「しあわせ」の意味で、映画の中でも『カフー、アラシミソーリ』と、手を合わせて「しあわせ」を祈るシーンが、何度も出てきます。この方言、玉山クンや勝地クンあたりが喋ってる分には、まだ聞き取れる(理解できる)のですが、“おばあ”が喋ってるのは、ハッキリ言って分かりません!何ヶ所か字幕付いていますが、付いてないところは『??』てな状態です。それでも、その言葉の響きを聞いているだけで…くどいようですが、癒されます(^^;。あ~あ、吾輩もこんな島へ行って、のんびりして~!!
原作が恋愛小説の映画化は、要注意(汗)
映画「カフーを待ちわびて」(中井庸友監督)から。
昨年の秋、同級生から借りて読んだ原作本の映画化。
(原田マハ著・宝島社文庫刊・346頁)
たしか読後の「気になる一言」は
「待ちわびる・・それは少し痛みを伴う、甘美な行為」
しかし、どうだろう、この「待ちわびる」の感覚が
映画には少しも感じられなかった。
実は、ドキドキする恋愛小説ほどイメージを膨らませやすい。
特に、妄想癖のある私には、
主人公の男女もだいだいの人物像が出来上がってしまう。
だから、ちょっと期待はずれだったかな。
(もちろん、演技が上手い、下手の問題じゃなくて・・)
原作本を読んでない人には、素敵なラブストーリーだと思う。
まぁ、メモは沢山したから、敢えて選ぶとしたら
「お風呂お先にいただきました」とか
「厳しいのと優しいのは同じだからね」、
「もっと淋しいものだと思っていたのに、
月がこんなに明るいなんて知らなかった」なんて台詞かな。
日本語なのに、沖縄の方言は「字幕」(笑)
何を話しているのか、英語よりわからなかった。
「あんなに長くしゃべっていて、(訳すと)そんだけ?」。
おかえりっ(^▽^)
試写会見ました。 作品上映あと、中井庸友監督をむかえてのティーチインがあったのですが、私は時間がなくお話を聴けなかったのが残念でした。 ストーリーは内緒。 ストーリー展開がしっかりしていて終始スクリーンに釘付けです。 ラブストーリーにしては約2時間と長めの上映時間ですが、とても楽しめました。 年齢を問わずカップルでも、母子でも楽しめる内容ですよ。 この監督さんの次回作にも期待します。
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