能登の花ヨメのレビュー・感想・評価
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能登半島地震復興支援映画。
嫁と姑の物語ではあるけど、地元民でありながら感動までできなかった。地元紙北国新聞のイメージキャラだった田中美里。今は浜辺美波、時代を感じるな~
【2008年5月映画館にて】
典型的なご当地映画でしたが、ベタでも感動
最初はあまりにも安っぽい展開・編集に、これは一体どうなるのやらと危惧したものでしたが、途中からと言うか能登に着いてからは何だかんだで見入ってしまい、終わってみれば意外といい映画だったなと思えた作品でした。
まあよくある典型的な町興し系ご当地映画なので、地元の人かシニア層にしかウケないタイプの映画ではあるのですが、でも優しい気持ちになれて、とても心が温まりましたよ、意外とこう言うの好きなんで、ベタでも感動しました。
あらすじや予告編でピンと来た方は、ホントそのまんまのドストレートな作品でしたので、おそらく見て損は無いかと。
しかし頑固で愛想の無い姑に泉ピン子とは、また強烈な方をキャスティングしましたね。
これがもし実話だったら、初めて会う嫁は絶望的な気分に苛まされること確実なシチュエーションでしょう(苦笑)
普通に逃げ帰っても、全く持って問題なし、と言うか姑が原因で離婚もありかも。
それよりもそもそも旦那のどこに魅力があったのか、そこは最後まで伝わらなかったなぁ、でも気の強そうな主人公を見ていると、案外あんな旦那の方がうまくいくのかな、しかし旦那はバツイチだったそうですが、前の離婚原因は何だったのかな~、やっぱりピン子かな?(笑)
まあそんなうまく行きそうもない姑ピン子と嫁の田中美里が、いかにして心通わすこととなるのか、そこが一番の見所ではあったかと思うのですが、それプラスご当地映画らしい、高齢化であったり過疎の問題であったり震災からの復興であったり(能登で過去に大きな地震があったことは正直失念していました)、地域の問題をうまいこと話に盛り込んで、意外にも見応えのある作品に仕上げたなと思いましたよ。
ご当地映画お得意の祭りのシーンも出てきたりで、本当にいかにもって感じのベタ中のベタな展開ではありましたけどね、でもミエミエの泣かせ演出でも、これが意外とツボに嵌ってしまい、思いのほか感動してしまいました。
また内海桂子が演じたご近所のお婆ちゃんがいい味出してるんだわ、これが、お婆ちゃん萌えしてしまいました、姑が泉ピン子だっただけに、対照的なこのキャスティングは物凄く効果的でしたね、私もおんぶしてあげたくなりました。
何故かいつもピン子家に居座っている、付属品のような存在感が最高でした。
爺ちゃん婆ちゃんが田舎で頑張る理由にもグッと来た~。
何か物凄く優しい気持ちになれて、無性に親孝行したくなりましたよ、やっぱり出来るうちにしないとね、親孝行は。
まあところどころ雑な編集はありつつも、基本的な話は好みの話で、十分楽しめた映画でした。
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