「ミラ・クニスが可愛い! …がただそれだけの映画。」寝取られ男のラブ♂バカンス たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ミラ・クニスが可愛い! …がただそれだけの映画。
恋人に振られた作曲家が、傷心旅行先のハワイで経験する新しい恋と、あるハプニングを描いたラブ・コメディ。
主人公が滞在するホテルの受付嬢レイチェルを演じるのは『ジーア』『マックス・ペイン』のミラ・クニス。
滞在先のホテルのウェイターを演じたのは『40歳の童貞男』『もしも昨日が選べたら』のジョナ・ヒル。
サーフィン・インストラクターのクーヌーを演じたのは『ロミオ&ジュリエット』『ナイト ミュージアム』のポール・ラッド。
原題は『Forgetting Sarah Marshall』。
「Sarah Marshall」は主人公が寝取られた彼女の名前。
彼女のことを全く忘れられていないのにも拘らずこのタイトルということが、皮肉の利いたギャグになっている。
邦題は無茶苦茶だが、まぁこの映画自体が無茶苦茶なのでこれはこれで良いかと。
とにかくミラ・クニスが可愛い!ただそれだけの映画です。
お話の推進力が弱い為、とにかく退屈。ギャグも下ネタばかりで面白くない。
ジョナ・ヒルやポール・ラッド、サラの新しい恋人であるロック・スターなど、ハワイで出会う人々には中々良いキャラクターが多かったが、肝心のシナリオがつまらないので、途中から観るのが苦痛だった…開始40分でもうお腹いっぱい。
主人公のボンクラさとか、失恋の描写とかには共感出来て、そこは良かった。
主人公には叶えたい夢があり、ハワイでミラ・クニス演じるレイチェルに出会うことにより、その夢をまた追いかけるようになる。
レイチェル自身も逃避行動としてハワイに来ており、主人公と出会うことで新たな道に進むよう決心する。
主人公の心境の変化とか、主人公と出会ったことでレイチェルも前に進めるようになったことに説得力が出る描写がもっと有れば、物語に起伏ができ、ストーリーにも共感出来たと思うのだが…
ミラ・クニスは可愛いが、彼女を見るという目的以外にわざわざこの映画を鑑賞する価値はないでしょう。