劇場公開日 2008年12月13日

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「等身大の独身行き遅れ女性」ブロークン・イングリッシュ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5等身大の独身行き遅れ女性

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 65
音楽: 70

 主人公は特別な女性ではない。真面目な社会人として生活をしていて、だけどちょっと奥手で男性との付き合い方が苦手で男を見る目がないだけ。気付いたら仕事と日々の生活に追われ、年齢だけを重ねている。そんな彼女が運命を変えることになるかもしれない恋を求めて何が悪いだろう。でも会ったばかりの男から突然仕事も何もかも投げ出してパリに行こうと言われても、常識人として急に承諾など出来るわけが無い。でもやはり今を変えたい、ささやかな幸せが欲しいと思うのは偽らざるところだろう。都会の日常のどこにでもある等身大の話だからこそ視ていて共感を感じやすい。
 気に入らないのは地下鉄の場面で偶然に頼りすぎていること。しかもあまりに劇的な場面で。これはいくらなんでも嘘臭い。ちょっと白ける。再会はもっと工夫して欲しかった。反対に最後の終わり方は良かった。これからの二人のことを色々と想像してしまうし微笑ましいし、そんな余韻が心地よい。

 フランス人はHの発音が苦手らしい。だから(H)ungryがアングリー(怒り)になるし(H)appinessがアピネスになる。私もお腹すいているんではなくて怒っているのだと思った。

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Cape God