「パンチラで感動!パンチラで涙!」愛のむきだし 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
パンチラで感動!パンチラで涙!
上映時間実に約4時間。237分。
その内容は…パンチラ♪っすよ、パンチラ♪(嬉)
章仕立てで進む話は、タイトルが出るまでに何と50分。
奇跡が起こる1年前から始まるが、時間の概念は殆ど不要。
敬虔な神父を父親に持ち、“父親”に認められたい(怒られたい)為に“盗撮”を繰り返す《ユウ》
しかし、その為に勃○出来ない不能者となってしまう。
父親に性的虐待を受けた為に男を憎む“マリア”《ヨーコ》
この2人が運命的な出逢いをするまでが前半。
これに絡むのが、やはり父親に性的虐待を受けトラウマから、話題の新興宗教に入信する女《コイケ》
彼女は、同級生をカッターで刺し、自分の腕や父親の“あれ”をちょん切る狂信者だ!
かくしてパンチラ♪エンターテイメントは前半のハイライトとなる、《ユウ》の《人生初○起》を迎える。
(*^-^)ノヾ(^▽^)ノo(^o^)o(^-^)人(^-^)(@^O^@)(*^_^*)(*^-^)ノ
おめでとう。本当におめでとう。
後半は、レズ映画か?と見せかけて宗教映画へ。
しかし、最後までテンションを保ちながら“愛のパンチラ♪エンターテイメント”は走りきる(笑)
内容がパンチラ♪・盗撮ですから。映画の途中・終了直後に退出する女性が続々…そりゃそうだろう。中には盗撮を容認している…と見る人がいても解らないでは無い。
出演者は主人公とパンチラ♪仲間の3人組以外は観ていて苛々させられる人間ばかり。
前半は父親役の渡部篤郎に苛々させられ、愛人役の渡辺真起子は前半から中盤に掛けて圧倒的な存在感を見せ付けては、観客の苛々感を増幅させる。
こうゆう役所をさせると渡辺真起子の右に出る女優さんはとにかく居ない。『M/OTHER』の頃から、最近の作品『ロストガール』等はまさにその典型的な演技で、彼女でなければあの様な、観客の気持ちの苛々感を増幅させる役はやれないでしょうね。
そしてびっくり仰天したのが安藤サクラです。
もの凄い成長度合いです。彼女は『風の外側』での女子高生役が今ひとつだったのですが、監督と題材が変わればこれほどまでに変わってしまうものなのですね。
『むずかしい恋』を観た時に少し「おっ!凄く上手くなったなぁ〜」と思ったのですが、映画の後半は彼女の独り舞台と言い切って良い位に、観客の心を踏みにじる超絶なるキャラクターを演じきる。
そして、この映画のヒロインで、理想の“マリア”様になるのは満島ひかり。彼女は何度もパンチラ♪を見せてくれるので、このツンデレ(←最早死語)キャラクターは嫌いになれん。
いや寧ろ最後の最後には感動すら覚える。
特に後半満島ひかりが聖書を絶叫しながら引用する場面では不覚にも涙が溢れてしまった…。パンチラ♪で感動ですよ、パンチラ♪で涙ですよ(苦笑)
『女囚さそり』の梶芽衣子は、『キル・ビル』:ユマ・サーマンを経て遂に日本へと回帰した。
最後の纏めの段階で字幕での説明を用いた為か、かなり早足になってしまっていたり、パンチラ♪3人組のその後が不明だったり…と、不満な箇所も少し在りますが、満足度はかなりあります。
だって、パンチラ♪で4時間ですよ。パンチラ♪で4時間!
祝不全勃起完全復活!
(o^-')b(*⌒▽⌒*)o(^-^)o(^-^)人(^-^)ヽ(≧▽≦)/p(^-^)q(〃▽〃)
おめでとう。本当におめでとう。
それにしても、自分の交響曲がパンチラ♪映画に使用されるとは、まさかベートーベンも草葉の陰でよもや思うまい(笑)
何度も書きますが、パンチラ♪ですよ。パンチラ♪
(2009年2月6日ユーロスペース/シアター2)