2012のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
ゴードンは何かムカツク奴なんだけど、子供たちが、なついていて、妻もゴードンが好き。
最後まで生き残るのかな~とモヤモヤしてたけど、
しかし、最後の死に方はエグカッタナ~(笑)ジャクソン、内心、スカッとしたんじゃないのかな。
こいつが死んだお陰で最後はハッピーだった
地殻変動に圧倒されっぱなしの3時間。
過去の文明の予言から始まる天災。それを科学的に確認、予測しながら、地球の異変に気付いていく。良くも悪くも御都合主義で進む展開だが、主要キャストは分かりやすく、死なない。なので、ここの部分は割り切って、ハラハラドキドキしながら楽しんで。
ディザスタームービーにありがちな、正常性バイアスは一切無く新鮮。要所要所に起こる細かな地震が、危機感を煽り、不安を募らせる。
貧富の差、遺伝子を含む命の選別など、危機が迫った時に考えさせられる問題提起も。
とにかく圧巻のCGは素晴らしいの一言で、10年以上昔の映画とは思えないクオリティ。【パーフェクトストーム】を超える、地上の全てを飲み込んでいく津波には、恐怖や絶望を超えた"諦め"しかない。
親から子への愛、さらにその父や母からの愛。迫りくる最期、別れを前に、愛する家族に何を伝えるか。躊躇する事で、伝えられない事もある。
家族や、愛する人と観て欲しい作品。
現代のノアの方舟物語。
国家が崩壊して金の価値がなくなる世界で、中国に金で命を預ける
総合:55点 ( ストーリー:30点|キャスト:65点|演出:50点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
大作だし金もかかっているだろうし期待したのだが、それほどのものでもなかった。
まず厳しい表現が無い演出が弱い。人が死に傷つき都市が破壊され国家が消滅するほどの大災害なのに、その怖さが伝わってこない。災害の酷さゆえに目の前で人が体を潰されて死んだりしなければならない場面で、そういうことが起きない。
むしろどんなに地割れが起きて倒壊した建物から破砕した落下物が降り注いでも、車と飛行機がすいすいと脱出してしまう。これで大災害といえどもこんなにも安全が保障された世界の話なのだとわかってしまった。
物語もご都合主義で単純で綺麗ごとで終わる。災害自体の設定とそれがもたらす社会の混乱と人々の暴走行為の描き方も緩い。とってつけたような家族愛と他人に対する愛情も綺麗ごとで底が浅い。
それに加えて国際関係の設定がご都合主義で、大災害が起きることを予見すると、対立していたはずの各国がお互いを信用し足並み揃えて共同で一致団結してしまう。混乱状態で秩序を失い死に物狂いになった人々の暴動や裏切りといったこともない。
一番駄目なのは、世界中の金持ちに金を出させて脱出用の船舶をなんと中国に作らせて乗り込もうとするところで、最も信用してはいけない国によく世界は大金を預けて製造だけでなく運営管理までをさせたものだ。
自分の命を繋ぐものは、絶対に信用できる相手にしか委ねてはならないのは常識だし、だから例えば国を守る軍隊は自国で運営するものである。これではまるで米国の軍隊の運営を金を払って中国に任せるに等しく、いつ裏切られるかわかったものではない。そして中国はその手のことでは悪評が高い。災害後の世界を支配するために中国が約束を破り中国人だけ乗せて勝手に船を出したらどうするつもりだったのだろうか。これには呆れてしまった。
おそらく作品中で中国が裏切りもせず重要な役割を担ったのは、物語上の都合ではなくて映画の売上のためだろう。最近の映画産業は世界有数の市場である中国の視聴者を惹きつけなければ利益が出しにくい。だから中国が登場して美味しい役割をする小話をどこかに挟んでおかなければならず、それが今回の中国の役割として登場したのだろう。
唯一の見せ場は派手で豪華な映像なのだが、それはそれで確かに迫力はあった。だが派手なだけで安全で怖くないし、地割れや崩壊が連続してくると、同じような映像ばかりになって飽きてくる。映像を派手にすることにだけ注力するのではなく、どれほど視聴者の心に突き刺さる映像と演出にするのかという視点で作ってほしかった。
ローランド・エメリッヒの映画だな
ご都合主義で人がどんどん消えていく、なんともゲーム的な奥の浅い話に、資本出してる国が透けて見える脚本に萎える。
ローランド・エメリッヒの映画って発想と映像はすごいんだけどいつもこんなのだな。
★は映像とダニー・グローヴァー分。
逃げ出した後に残された人々・・・
マヤ終末期に着想を得たパニック物。次々と起こる壊滅的な災害を避け、主人公家族は現代版ノアの箱舟がある中国を目指す・・・と言うストーリー。
VFXは流石の迫力で、次から次へと訪れるピンチは息もつかせません。2時間を大きく超える大作ですが、時間は短く感じました。
ただ、映画として見た場合は評価は低くならざるを得ない、そんな映画でもありました。
主な理由は3つ。
まず、人の死が直接的に映されていません。十数億の人々が死ぬわけですから、酷い描写を薄める為にあえて直接的な描写を避けたのだと推察するのですが、流石にやり過ぎです。人の死にリアリティを感じなければ、逃げ回る家族のピンチに感じる緊迫感も薄れてしまいます。
二つ目は同じようなシーンが連続することです。飛行機での離陸、車での脱出。流石に食傷気味になります。
最後に、主人公に共感し難いと感じます。家族を救うために必死なのはわかりますが、主人公が脱出した街には多くの市民や、その市民を守るための警官や消防士がいます。彼等を当たり前のように残しての脱出は、カタルシスよりは違和感の方を感じます。映画の主人公として見なければ当たり前ではあるのですが、どうなんでしょうか?
個人的には、地上に残った人々が生き残るストーリーを見たかったです。
滅びの時の、人間讃歌
DVDで鑑賞(吹替)。
古代マヤ文明の残したとされる、世界滅亡の予言。当時ハマってました。ケツァルコアトル降臨しないかなぁ、と半ば本気で願っていました。いわゆる厨二病ってヤツです(笑)。
2012年12月21日。人類の運命を決するXデイ。その日が近づいても特に何も起こらずあっさり当日を迎えました。
その日は平凡に過ぎました。いささか拍子抜けでしたが、正直ホッとしました。だってまだ死にたくなかったんだもん。
それはさておき本作は、人類滅亡のスペシャリストであるローランド・エメリッヒ監督が、マヤの予言を題材に三たび人類の終末を描いたディザスター・パニック超大作。
公開当時、題材と監督の組み合わせに大興奮でした。どちらも大好きだったので、そのカップリングに熱狂しないわけにいかない。彼ならやってくれると云う確信しか無かったです。
最新のVFXで描かれたディザスターシーンの数々に釘づけになりました。大地引き裂く超巨大地震。押し寄せる大津波。燃えたぎる溶岩。…とてつもない迫力でした。
世界の終わりに直面した人々が織り成す感動のドラマに涙、涙、涙。愛する人を守るために必死になって戦い、決して諦めないで最後の瞬間まで足掻こうとする。
なんと美しい生き物なのだろう、人間は。反対に、醜いエゴを炸裂させるのもまた人の真実の姿であって、それもまた愛しい。最高の人間讃歌でありました。
[以降の鑑賞記録]
2011/? ?/? ?:DVD(吹替)
2012/? ?/? ?:DVD(吹替)
2012/? ?/? ?:DVD(吹替)
2020/10/04:Blu-ray(吹替)
※修正(2024/05/26)
破壊王エメリッヒ
最初に映画館で観たときは破壊のスケールがこれまでのディザスター映画とは比較にならない凄さに終始圧倒された。そのせいか人間ドラマの方は次のパニックまでのつなぎ程度にしか観ていなかった。見直してみて無駄に長いセリフ、相変わらず演説好き、大勢の命がかかっているんだから気持たせせずにすぐに行動!と叫びたくなった。元・今の父親同士はもっとこじれるかと思ったが役割分担するのはいいアイデアだ。これだけの天変地異だから致し方ないが登場人物がやたら死ぬ、死ぬ直前の当人の見た光景までつぶさに見せるのは怖さは増すがやりすぎだろう、没にはなったが特典映像では博士の父親の船は津波に襲われたが座礁して沈没を免れていたというアナザーストーリーが収録されていた。映画を観たのが2009年、マヤ伝説に感化されたのか2012年が怖かった。過ぎてみれば3.11のことだったのかもしれない、地震、津波、火山に台風と忘れる間もなく到来する災害に身がすくむ、備蓄や家具の固定、ブロック塀注意程度の防災対策がまやかしに思える怖い映画でした。
今頃観ても・・・な感じ
「インディペンデンス・ディ」や評判が悪いハリウッド版ゴジラを演出したエメリッヒ監督のディザスター映画。
90年代の「インディペンデンス・ディ」を観賞した時、スピルバーグの「ジュラシック・パーク」よりもCGの可能性と迫力を十分に感じさせられたが、今作公開2009年時点ではそのCGが当たり前に感じてしまう状況。そして古代マヤ人の予言による人類滅亡の日を現在7年過ぎた今、旬を過ぎている感と、この映画が公開された後に東日本大震災の被災状況を収録した動画がテレビで放送され、その映像に衝撃を受けた後の観賞は只のCG博覧会的な印象を感じる。
そもそも必死に主人公達が崩壊するロスから脱出するシーンは、なんだか冒険活劇映画、例えば「インディー・ジョーンズ」的な雰囲気さえある。なんだか昔観た今思えば特撮的には幼稚に感じるが、不思議な迫力を感じる「ノストラダムスの大予言」や「日本沈没」(昭和版)の方が緊張感があったと思われる。
しかし、アメリカ映画って離婚した夫婦が一つの事件で再度修復するパターンって多いなあと感じる。
まあ、アメリカに限らず離婚率が世界的に上昇してると思うが・・・
ラストは「これでいいの?」と思うシメで・・・・
ディザスタームービーの中でNo.1
マヤ人はすごかった
未曾有の災害を完全なエンタメにするのが憚れるほど、非現実的とは言えない内容なのですが、どこか他人事のように観てしまいました。
天変地異を生き延びるには、知力と体力、そして運?!
世界中の大富豪から集めた資金と中国の安価な労働力で造った方舟に、優先的に乗船可能なのは先進諸国の政治家達…。ここはとってもリアルだなぁ(^◇^;)。
有言実行の男となった主人公が、元妻と息子の愛を取り戻してめでたしめでたし。
映画でどの人物が助かるかは、どうやって決めたのかしら?!
スーパーであんな凄い地割れを経験していながら、シュワルツェネッガーモノマネ知事の発言を信じて避難しようともしない。けれども、あれよあれよと上手いこと助かってしまう、ご都合主義もいい所。
最後までもし扉が閉まらなかったら…天災でなくてただの人災。
大スクリーンで観たら映像には圧倒されたかも知れませんが、中身は相変わらずで、何の進歩もない感じがしました。
“The moment we stop fighting for each other, that’s the moment that we lose our humanity.”
潔い破壊っぷり
この手の映画が繰り返し制作され、
この映画もそれなりの評価をつけている人がいるって、
どれだけ、我々は、心の中に、破壊願望・他人を傷つけたい・苦しむのを見たい願望を抱いているのだろうか。
そんな現実化し難い願望を映画で昇華(消火・消化)する。
映画ってなんて素晴らしいんだ。
死と再生。
映画の中で、そんな経験を味わえる作品もある。
でも、この作品が表現しているのはそこじゃない。
冒険活劇としては面白い。
科学的根拠に関しては、語れるだけの知識を持たない。
単に、目の前に迫りくる危機と、その乗り越え方が、バーチャルゲームの映像を見ているようで興奮する。ギャグっぽい要素も散りばめられている。
冒頭の船のおもちゃ。1度見た後で見直すと、映画の総てを暗示していて唸ってしまった。
役者たちも、好みの人が次々出てきて、目を放せなくなる。
とはいうものの、『ポセイドンアドベンチャー』『未知との遭遇』やトムクルーズ氏の『宇宙戦争』を思い出してしまう。
それらに比べると、人間描写や、哲学的なものは底が浅い。
ヒューマニズム的な場面もあるが、えっ?この時点で?えっ?何それ?というかんじだし、
えっ?あの人は?と捨て駒のようなエピソードも。努力が報われるわけではない。
世は無常。
役者は好きなんだけれど、その”友愛””博愛””家族愛”が、シニカルすぎて、偽善ぽくて、イライラしてきてしまう。
監督は、悪意をもってお茶喰っているんじゃないかと勘繰ってしまうほど。
そして、ラスト。素直に感動できない私がいた。
ただ、多くのレビュアーが絶賛するように、”画”はきれいで、迫力がある。
PS.天災・人工災害映像てんこ盛り。トラウマをお持ちの方はご注意ください。
妻子が他の男になびいてしまったようなご経験がある方は、とりえずご覧になって、ご自身のご感想をお知らせください。
なかなか
予告編や最初のシーンとラストシーンが変
こういう感じの映画は多いですが、ここまで長いのはあまりない感じでほぼ災害シーンはCGなのでリアル感はあまり感じない。少し配役にミスはあるような気もするが何が残念って暗いシーンが多すぎて何をしているのかわからない部分も多いのでなんとかして欲しい。問題なのは後半以降のシーンで出てきたのは大きな船みたいなもので天変地異なのに船?で助かるの?そして何故中国?いきなり中国が出てきて意味不明?
前半のシーンは何だったの?それと当然というか助かるのが前提のシナリオなので煽っても一度見ると助かるという記憶があるのでリアル性が消える。あそこまで天変地異のCGを多用したらもっと後半のやり方があったように思える。中国が作った船で助かるというのも如何なと思う。最初は宇宙にでも出ていくのかと思ったがまさか船で助かるというのはナンセンス!結構無理が多すぎる内容なのでツッコミどころ満載です!
流石のひとこと
流石ローランド・エメリッヒ監督だ。突っ込み所の騒ぎでは済まず、呆れかえってしまうレベル。「そんなバカな」や
「普通死ぬでしょ」や「そうなっちゃう?」と思いながら楽しめること請け合い。エメリッヒ監督の過去作はここまでじゃなかった気がするが、最近は特に彼のワールドが色濃く出ているように感じる。150分超えの本編で余すところなくド迫力の破壊シーンを描いているため興奮間違いなしだが、M10.9の地震のシーンがピークか。またそこにこだわり過ぎて他のシーンが霞んだとも言えるが。
色々鼻で笑うような展開だったりもするが、きちんとディザスター・パニックとしての役割は果たせている。
しかし問題はこの後だ。政府がこの事態を把握し、巨大な船(方舟)を製作しており、生き残った人々はその船に乗り新たな陸地を求めて旅に出る。
しかし方舟は富豪がメインの差別とも言えるシステムで…って何回も聞かされたような設定。私はこの件はどうも好きになれない。しかも後半はこの話がメインになる。2012年12月21日の人類滅亡的な予言めいたものにはこの様な展開が妥当だと思うが、こういうのを観たかった訳ではない。観賞する度に後半でテンションが下がる。
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