「流石のひとこと」2012 MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
流石のひとこと
流石ローランド・エメリッヒ監督だ。突っ込み所の騒ぎでは済まず、呆れかえってしまうレベル。「そんなバカな」や
「普通死ぬでしょ」や「そうなっちゃう?」と思いながら楽しめること請け合い。エメリッヒ監督の過去作はここまでじゃなかった気がするが、最近は特に彼のワールドが色濃く出ているように感じる。150分超えの本編で余すところなくド迫力の破壊シーンを描いているため興奮間違いなしだが、M10.9の地震のシーンがピークか。またそこにこだわり過ぎて他のシーンが霞んだとも言えるが。
色々鼻で笑うような展開だったりもするが、きちんとディザスター・パニックとしての役割は果たせている。
しかし問題はこの後だ。政府がこの事態を把握し、巨大な船(方舟)を製作しており、生き残った人々はその船に乗り新たな陸地を求めて旅に出る。
しかし方舟は富豪がメインの差別とも言えるシステムで…って何回も聞かされたような設定。私はこの件はどうも好きになれない。しかも後半はこの話がメインになる。2012年12月21日の人類滅亡的な予言めいたものにはこの様な展開が妥当だと思うが、こういうのを観たかった訳ではない。観賞する度に後半でテンションが下がる。
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